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クルーズ11月号 発売!!
定番、だけど新鮮な海。
カリビアン・パラダイス
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<付録:プリンセスクルーズ・ガイド>
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メール・ニュース「CruiseMail〜クルーズメール〜」
毎週火・金曜日発行(休日休刊)
発行:海事プレス社クルーズ編集部
No.150 10月4日(金)発行
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=目次=
[NEWS]
★ダイヤモンド・プリンセス、4日から現場検証開始
★フォーレンダムが日本初寄港、東京、大阪、長崎へ
★飛鳥、日本橋三越本店でクルーズ説明会開催
★にっぽん丸、ウェブサイトのビデオ配信を改善
[インタビュー]
★日本郵船と一体化、シナジー効果の一翼を
CCIの高橋会長、本紙記者と会見
[TOPIC]
★北海道、クルーズ振興を目指す
運輸局、バリアフリー法に対応し調査委
[好評連載/週刊クルーズメール・エッセイ]
[お詫び]
■雑誌「クルーズ」編集部便り■
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[NEWS]
★ダイヤモンド・プリンセス、4日から現場検証開始
危機対応策はいかに
三菱重工・長崎造船所が建造中の客船ダイヤモンド・プリンセスで起きた火災は、出火から約36時間が経過した3日午前5時45分、完全に鎮火した。長崎市消防局によると、延焼面積は5万1,000平方メートル。消火活動で船内にたまった水をポンプで排出する作業が進み、水の重みで右舷側に傾いていた船体はほぼ回復した。
4日から長崎県警と海上保安庁、市消防局、労働基準監督所、海難審判庁が合同で現場検証を行い、被害状況や出火原因について調査する。また長崎地方海難審判理事所は3日、今回の火災が「海難」に当たるとし、原因究明などに向けた海難審判開始申し立てを考える意向を明らかにした。海事審判は、海で起こった事故の原因を究明して再発防止につなげるもので、今回の火災は海難審判法に当てはまるという。審判では事故原因を明らかにし、場合によっては関係者への勧告などの処分もある。
現場検証が行われる中で、焦点は原因究明、責任の所在の明確化とともに、事後どのように修復するか、など三菱重工長崎造船所の「危機対応」策に移っている。以後テーマ毎に取材した。
● 原因究明
大火災が市民注視の中で起きるなど「逆宣伝」効果もあってか、現地では「時限発火装置が置かれていた」とか「それ以前からボヤが多く、放火の疑いも」といったパニック時にありがちなうわさも飛んでいる。真相究明が待たれるが、溶接などの作業が燃えるものの側で行われていなかったか、その際の防火対策は? さらには、そもそも当日の工事計画作りに問題がなかったか、約5万平方メートルを焼くほどまでの延焼をなぜ避けられなかったか? などの解明がポイントになりそう。ただ、三菱長崎では、進水時に「工事は順調。これからは火災だけが心配」と火災事故には万全の体制で臨んでいたはず。当日は多くの下請け業者が工事に携わっており、これら下請け業者、及びその管理手法も検証される必要がありそう。
●保険
三菱の説明では、「船舶建造保険に加入していた」としているが、保険関係者によれば、過失の度合い、事故原因によっても保証割合は異なる可能性があるという。一般的には「損傷した材料、その間に掛かった加工費など直接的な費用」は保証されるが、造り直しに係わる「追加費用などは保証されない」という。まして建造工程の遅れによる納期遅延のペナルティについては「保険の範囲ではないはず」としており、来年7月と言われる契約納期から遅れれば、遅れるだけペナルティが発生する。クルーズマーケットの状況も思わしくなく、また同船の配船先であるアラスカクルーズのシーズン中に完成するかどうかも含め、船主の意向も関係してきそうだ。
●修復
長崎造船所の愛川所長は、2日午後の記者会見で、「損傷の程度にもよるが、基本的には補修した後、引き渡したい」と表明、建造続行の意向を示した。現場検証でどの程度の被害が出ているかのチェックにもよるが、造船関係者の中には「修復が2004年に伸びるような酷いことにはならないだろう」という見方も多い。「仮定の話」と、前置きした上で、ブリッジを含めた前方部分が全損でも、「第二船のサファイア・プリンセスの船首ブロックが未搭載なら、差し替えも出来るはず」としており、差し替えしない場合でも、「資材類の多くは第二船用のものが使えるはず」というわけだ。幸い、エンジンルームには火が回っておらず、「もし、水を被っていると……」という状態への懸念はあるものの、「三菱重工の総力を投入すれば……」という楽観論もある。
● 雇用不安
2日、800人の下請け工に一時帰休通告があったため、地元では「雇用不安」に結びつける論調も出ているが、「実際修復工事が始まれば、人出はむしろ足りなくなるはず」であり、こうした不安は一時的なものという見方が強い。
● 客船営業の今後
9.11のテロ以降、これら大型客船の新造船発注は、欧州で2隻確認されているだけで、2000年まで続いた大量発注ブームは完全に止まってしまっている。しかも韓国とECの造船問題を巡る協議が決裂、ECの造船助成も復活する見通し。そうなれば、元々欧州勢が強い客船分野で、三菱を含む日本勢の活躍の余地は狭まると予想されていた。「三菱の客船への参入は、もともと遅すぎた。(クルーズ料金の下落もあり)より建造費も安くしなければいけないし、しばらくは新造需要はないだろう。そしてクルーズ会社が再び発注するころには、韓国が出て来る」(フィナンシャル・タイムス)との予測が、当たらないよう祈るばかりだ。 (w)
★フォーレンダムが日本初寄港
東京、大阪、長崎をめぐる
ホーランド・アメリカ・ラインが運航するフォーレンダム(6万906総トン、乗客定員1,440人)が5日の東京を皮切りに、7日に大阪、9日に長崎にそれぞれ寄港する。
同船は、「オリエント・エクスプローラー・クルーズ」で9月23日にバンクーバー港を出発、ロシア、日本に寄港した後、韓国、中国、カンボジア、シンガポールを回る。同社のクルーズ客船が来航するのは1999年3月のロッテルダム以来となるが、来春にはアムステルダムやプリンセンダムも来航を予定しており、HALの白と紺のクラシカルな船体を日本各地で見られる。
また大阪港では入出港のもようや係留中の船をインターネットによりライブ中継(アクセス=http://ucl.jp/volendam)する。
■入港スケジュール■
・ 東京港 10月5日(土)入港:午前8時 出港:6日午後1時
・ 大阪港 10月7日(月)入港:午前7時 出港:同午後11時
・ 長崎港 10月9日(水)入港:午前7時 出港:同午後5時
★飛鳥、日本橋三越本店でクルーズ説明会開催
郵船クルーズは来月、東京・日本橋三越本店で飛鳥の「2004年南極・南米ワールドクルーズ」の説明会を行う。人気のコーラスグループ「ボニージャックス」や、アンクルトリスのイラストや「クルーズ」の連載でもおなじみの柳原良平さん、飛鳥船長・野崎利夫さんのトークが楽しめる、異色のクルーズ説明会。要予約。
・ 日時:11月5日(水)午後2時〜4時
・ 場所:日本橋三越本店6階 三越劇場
(〒103-8001 東京都中央区日本橋室町1-4-1)
・ 入場料:無料(予約制)
・ 募集定員:
・ 申し込み:三越トラベルセンター 電話:0120-13-3254
(満員になり次第、締め切る)
★にっぽん丸、ウェブサイトのビデオ配信を改善
商船三井客船は、今年春から開始した同社のウェブサイト上でのにっぽん丸クルーズのプロモーション・ビデオをストリーミング配信を改善した。ビデオが21分と眺めだったため最後まで視聴する人が少なかったとみられ、全体を7分割して、船内施設や船内イベント、食事や寄港地などのテーマ別に見られるようにした。1本3〜4分前後のビデオ・クリップ形式で、より気軽に、見やすい項目を選んで見られる。
またインターネット回線のスピードによって、画像の大きさも3タイプ用意している。
商船三井客船ホームページ(ビデオのページ):
http://www.mopas.co.jp/cruise/promotion-video_n.html
[インタビュー]
★日本郵船と一体化、シナジー効果の一翼を
クリスタル・クルーズ高橋会長、本紙記者と会見
クリスタル・クルーズの高橋光彦会長は先週、本紙記者とロサンゼルス本社で会見し、創業10年を過ぎ新体制がスタートしたのに合わせ、「親会社である日本郵船とのより強固な相互理解関係を構築し、一体化を図っていく」とし、「グローバルNYK」の一員として積極的にグループに寄与、「シナジー効果の一翼を担いたい」などと語った。
また、新造船のクリスタル・セレニティの就航に向け、オフィスの社員は現在の約180人から230人へ増強する」計画を明らかにした。
高橋会長は「クルーズはそもそもブランド・マーケット。主力マーケットの米国でコマーシャル・ブランドとして確立されていなかったたこともあり、創業当初はあえて日本郵船の名前を前面には出さず、クルーズ他社で実績のあった優秀な人材の引き抜きや、有名ブランドとのタイアップ、それらの積極的な宣伝などによって、顧客の信頼を獲得することに成功した。この10年で、マーケットはクリスタル・クルーズ=ラグジュアリー・プロダクトであることが浸透し、日本郵船の客船であることをすっかり理解するようになった」と振り返り、客船事業が「第2フェーズに入った」ことを強調した。
とりわけ、昨年9月の米国多発テロ事件以降については「クルーズ会社のファイナンシャル・ステーブルが問われており、乗船予約をする顧客にとってもそのサポート体制がどうなっているかが大事。そういう意味で100%出資の親会社である日本郵船と同じ理解でクルーズ事業を進めていかなければならない」とし、今後はさらに郵船グループの一員であることを前面に押し出していく方針だ。
クリスタル・クルーズはビバリーヒルズ近隣のセンチュリーパーク・イーストにヘッド・オフィスを構えているが、新造船のクリスタル・セレニティ(6万8000総トン、乗客定員1,080人、2003年6月就航)の本格的な営業展開に合わせて人員を増強、これまでの14階オフィスに加え15階の全フロアにもスペースを拡大中。
同社は1988年7月設立。主に米国のラグジュアリー・マーケットをターゲットに1990年7月に第1船のクリスタル・ハーモニー(4万9,400総トン)、1995年3月に第2船のクリスタル・シンフォニー(5万1,044総トン)を投入。以来毎年、中型客船の分野で「世界最高峰」の評価を、有名旅行専門誌やレーティング機関などから獲得している。ヘッド・オフィスには会長、社長以下、財務部、営業部、マーケティング部、顧客サービス部、運航部、ホテル部の中枢組織を置いている。高橋氏は今年春、副社長から会長に昇格した。
[TOPIC]
★北海道、クルーズ振興を目指す
運輸局、バリアフリー法に対応し調査委
北海道運輸局が主導し、観光旅行にクルーズ船を誘致するための検討が始まった。このほど「バリアフリーに対応したクルーズネットワークの構築による地域活性化に関する調査委員会」の第一回会合が開かれたもので、運輸局が委嘱した13人の委員によって年度末までに振興計画について固めることにしている。
9月30日札幌市のホテルで開かれた会合では、委員長に大阪府立大学の池田良穂海洋システム工学教授を選任、交通バリアフリー法の施行で、今後輸送手段のバリアフリー化が進むという見通しの中で、「北海道はロシアも近く、観光資源も豊富で、絶好のクルーズ適地。是非大きく拡げたい」(池田教授)と語り、道内の港湾管理者、とりわけ道南地区の5港湾のクルーズ振興にかける意欲や、設備計画、交通アクセスの現状、地元観光業者との連携、港湾後背地の観光資源、バリアフリー化への問題点などを調査し、振興策を提言してゆく方針。またこの日の会議で、バリアフリー化について、身障者の旅行対応もテーマのひとつにはなるが、「高齢者の旅行手段として船は注目できる」という意見もあり、クルーズだけでなく長距離フェリーを活用した「船旅振興」も視野に入れてゆくことになった。
また1月には道内のクルーズ旅行に関係する人々を集め、小樽市でシンポジウムを開催することも決めており、北海道を上げてのクルーズ誘致策を話し合う予定。
池田委員長は「寄港地としての北海道に止まらず、出発・下船港としての北海道、北海道へのフライ&クルーズの可能性などについても検討したい」としている。
■■■■■■■■好評連載/週刊クルーズメール・エッセイVol.26■■■■■■■■■■
◆「これで日本の造船業は、どうなってしまうんでしょうか?」「日本造船業の技術力って大丈夫なんでしょうか?」「このまま竣工が遅れたら、三菱重工はどれくらいペナルティを支払えばいいのでしょうか?」
◆三菱重工長崎造船所で起きたダイヤモンド・プリンセスの火災事故は、燃え上がる巨大客船が、長崎市内の真ん中から眺められるという「パニック映画」のような効果があったことも手伝ってか、マスメディアの取り上げ方は、やり過ぎじゃないのかと思うほど大々的なものだった。
◆しかも、人身事故でなかったがために、メディアの切り口は、日頃見向きもしない「日本造船業の将来」とか「世界の客船事情は」といったテーマに無理に結びつける。で、「これで日本での大型客船建造が難しく」(毎日新聞)といった、ピンボケなとらえ方になる。
◆事故を発生させ、ここまで大きくしてしまった三菱重工の責任は問われるにしても、こんな事故がなくても、昨年の9.11のテロ以降、世界のクルーズ客船の新造発注は完全に止まっていたのだから、これからの三菱の受注チャンスは極めて限られたものだった。
◆それに、日頃クルーズを取り上げる時のメディアの論調はといえば「世界一周1500万円。こんなクルーズに乗船する人の顔が見てみたい」とか「不況の時代にも、お金持ちがいるんです」みたいな、冷やかし半分。ところがこんな事件が起きた途端、「一度に3000人も乗るんですから、安くないと乗客は集まりませんよね」と都合の良い相づちを打って、「クルーズ船火災は、身近なニュース」を印象付けようとするんだから、いやになる。
◆欧州の造船所でだって、過去モナーク・オブ・ザ・シーズ、カーニバル・デスティニー、ボイジャー・オブ・ザ・シーズとエポック・メイキングな船は、必ずと言って良いほど、造船中に火災事故を起こしている。火災ではないが、ディズニー・マジックを初め、半年以上引き渡しが遅れた船は決して少なくない。
◆まあ、だからといって、火災事故が免罪されるわけではないにしても、この事件をもって、「日本造船業が終わる」だの「クルーズに悪影響」などど、大上段に構えるのも、行き過ぎなのではないだろうか?
◆大体、日本の客船で十分トレーニングをしないで、こうした輸出大型客船を、必死に建造せざるを得ないという、日本のクルーズ船「造船事情」が悪すぎることにも、遠因にはある。取材に来たテレビのインタビュアーに「1泊150ドルだよ。乗ってみない」と勧めても、「休めない」の反応。物作りもいいが、遊び心を持たないと……。
◆こんな事故を2度と起こさないための処方箋は、「みんなが休暇を取って、クルーズを楽しむことですよ。緊張のしすぎなんだから」――こんな答えにならない答えでは、やけっぱち過ぎるかもしれない。でも、日本人は苦労して汗して船を造り、欧米人だけが、安い料金でクルーズを楽しむ。まるで植民地時代の話みたいじゃないか?(若勢)
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ダイヤモンド・プリンセスの火災。弊誌では、日本建造史上最大の客船となる建造の様子を追いつづけ、5月の進水式にもその美しい姿に会いに長崎へ出向いた。導入される新技術などにも注目しつつ、歴史的客船の誕生を楽しみに見守っていた。その白く美しきプリンセスが、あのような姿になってしまったのは、本当に悲しい。どのような展開になるかはまだわからないにしても、ダイヤモンド・プリンセスとして、いつか世界の海に就航する日を楽しみにしたい。(H)
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