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メール・ニュース「CruiseMail〜クルーズメール〜」
毎週火・金曜日発行(休日休刊)
発行:海事プレス社クルーズ編集部
No.152 10月11日(金)発行
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=目次=
[FOCUS]
★ダイヤモンド・プリンセス 三菱とP&O、「建造継続」で合意
★客船炎上の波紋 [記者座談会]
[NEWS]
★広島/釜山航路フェリー、船名「ウンハ」2年後に新造も計画
★上海フェリーの蘇州、1000航海達成へ
★物流連、専修大学でフェリーなどの講座を開催
[好評連載/週刊クルーズメール・エッセイ]
■雑誌「クルーズ」編集部便り■
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[FOCUS]
★ダイヤモンド・プリンセス
三菱とP&O、「建造継続」で合意
ダイヤモンド・プリンセスの火災をめぐって、三菱重工と発注者のP&Oプリンセスクルーズ(POP)は、協議の結果、建造を継続することで合意した。三菱が10日発表した。
今週、三菱は船舶・海洋事業本部長の難波直愛副社長と、船舶・海洋営業第一部の松岡利行部長を英国に派遣し、POPと協議を続けていた。三菱は当初より「可能ならば補修して引き渡したい」と建造続行の意向を表明しており、今回の協議でもそれを船主側に示したと見られる。また協議では損害状況の評価も行われたが、浸水が懸念されていた機関室も既に同社の調査で「深刻な被害に至っていない」ことが判明しており、この結果、「造り直しではなく、修理して建造を継続する」(同社総務)ことで合意したという。今回の合意を受けて、難波副社長らはいったん帰国するもようだ。
三菱・長崎では、今週から同社職員が船内に入り、損害状況の詳細な調査や今後の復旧方針に関する検討を行っている。修復にあたっては、同船を立神本工場から香焼工場に移す案も出たが、三菱は「現段階ではあくまで選択肢の一つ」としている。一方、「火災の被害が大きいことから、ドックに入れるということになれば、香焼工場で2船目と並列建造せざるを得ないのでは」との見方もある。
いずれにせよ、発表で「建造継続の準備に入った」とあるように、建造継続が正式に決定したことで、今後、具体的な修復方針の検討が進むものと思われる。
【三菱の発表内容】
▼当社とP&Oプリンセスクルーズ社はこのたび、予備的な損害状況の評価を実施し、引き続き協議を行った。その結果、引渡し時期には当初予定より相当の遅れが生ずる見込みであるものの、両社ともに本船の建造継続を希望していることを確認した。
▼本船の調査を完了し、損害状況を完全に把握した上で、新たな最終引渡し日について合意するには、今後、数週間を要する見込み。
▼上記合意により、当社としては建造継続の準備に入った。
▼当社は復旧工事全体をカバーする建造保険に加入しており、また、建造中である他の船舶の引渡し等への影響もないことから、本船復旧に伴う損害は一時的なものにとどまり、したがって当社全体の業績への影響は軽微なものと考えている。
▼今回の火災事故については、客先、地元をはじめ関係の皆様には大変なご心配おかけしているが、本船の建造継続には、客先の信頼、地元雇用の確保および関係各位のご期待に応えるべく、当社の他事業所の協力なども含め総力をあげて取り組んでいく。(海事プレス)
[記者座談会]
★客船炎上の波紋
「海事プレス」――[造船・記者座談会/この1カ月] 10月11日(金)付けより抜粋
世間の話題を大きく呼んだ客船“ダイヤモンド・プリンセス”の火災事故について
―― 1日午後5時過ぎ、三菱の長崎造船所が建造中だったP&Oプリンセス向け客船“ダイヤモンド・プリンセス”で火災が発生。丸一日以上にわたって燃え続け、延焼面積は5万u以上にのぼった。この日、関東地区では戦後最大級の台風が上陸するということで、会社員は早々に帰宅したようだから、リアルタイムでTVのニュース映像を見た人も多かったと思う。
―― 夜の闇の中で炎を上げる客船の映像が、テレビで繰り返し流された。「ニューヨークWTC崩壊に匹敵するほどショッキングな映像」と言う造船関係者もいたが、三菱にとってだけでなく、国内造船業界にとって不幸な出来事というしかない。
―― これまで三菱の客船建造に「我関せず」というスタンスを取っていた造船所の人たちからも、「ショック」という言葉を繰り返し聞いた。中には、必要があればサポートする用意がある、と話すところもある。何だかんだ言って皆がやはり三菱の客船を「日本造船業の一つの到達点」として捉えていたということなのかな。
―― それだけではないだろうが、ある邦船工務の首脳は「三菱重工とはしょっちゅう喧嘩するけれど、今回の件は本当に残念。OBでなく深いラフに打ち込んだと思いたいし、三菱が見事なリカバリーショットを打つことを期待したい」と話していた。多分、それは造船、海運の多くの人の気持ちだろう。
―― ただ、世間の関心は別のところにあるようだ。当社にも週刊誌、月刊誌など数社から問い合わせがあったが、質問といえば「三菱重工の業績への影響は?」「信用失墜の影響は?」「モラルが低下しているのか?」「三菱は不審火が何度も出るような会社なのか?」といったものばかり。航空機のボルト折損事件に絡め、「三菱に何か起きているのか?」というものもあった。
―― そのトーンも、火災事故の直後と週明け後とでは、随分、変わってきたけれどね。世間の関心は急速に沈静化している印象だ。
―― とはいえ、安易な同情論で終わらせるべき問題ではない。「なぜ起こったのか」「今後、どうするのか」という部分には注意を払わなければいけない。
―― ただ火災原因をめぐっては、今のところ、情報が錯綜しているのが率直な印象だ。不審火をはじめ、直前の人事異動、メーカーの不満、工程の混乱などなど、「今、思えば…」という話があちこちで後を絶たない。放火なんて噂も流れているが、いったい、それで誰が得をするというのか。
―― 一方で今後、三菱がどうやってリカバリーしていくのかという点については、やはり業界も大きな関心を寄せている。
―― 修理となった場合には敷地もドックも格段に大きい香焼工場で、全面的に工事を行うという案が出ているそうだし、神戸造船所は客船のサポートができるよう、一部を除き商談をストップしていると聞く。三菱が全工場をあげて全面的にバックアップするということになるかも。
―― 40フィート型コンテナ1,600本分とも言われる海外からの資材調達をどうするのかなど課題は山積みだろう。ただ三菱といえば、事後のケアが厚いことで有名だからね。今回の客船でもそれが発揮されることを期待したい。
[NEWS]
★広島/釜山航路フェリー
船名「ウンハ」、2年後に新造も計画
釜関フェリー(本社=釜山市)が広島/釜山間に就航させる国際定期フェリーの船名がウンハ(EUNHA、銀河の意味)となり、15日に広島国際フェリーポートに試験入港する。
同船は1973年、神田造船(広島県)で建造され、西日本フェリーのはかたとして就航した。その後、阪九フェリーでは第十七阪九、関釜フェリーではフェリー関釜、釜関フェリーでフェリー釜関として運航された。今度は4度目の船名変更となる。
広島/釜山航路に就航するため改装されたが、船齢30年と高齢化しているため、旅客や貨物実績が順調に推移すれば、2年後にも新造船に代替したい計画も出ているという。
★上海フェリーの蘇州、1000航海達成へ
大阪と上海を結ぶ上海フェリーの蘇州号が、10月18日大阪発の便で1000航海目を迎える。同船は1993年以来無事故・無欠航。安枝真司社長は「一つの通過点として、今後も安全運航第一に臨んでいきたい。また、貨物の超高速デリバリーを維持していくとともに、市場の要求に耳を傾け、さらにサービス改善を実現していきたい」としている。
蘇州号は92年、新来島どっく建造。総トン数1万4,410トン、コンテナ積載能力230TEU(リーファー70個)、航海速力21ノット、乗客定員272人で、船籍は中国。株主は邦船大手9社と中国遠洋運輸公司。
http://www.shanghai-ferry.co.jp
★物流連、専修大学でフェリーなどの講座を開催
日本物流団体連合会は今年度から、早稲田大学に続いて専修大学でも寄附講座を開催することになったが、海運関係の講座は今月28日の外航海運を皮切りに、フェリー11月11日、内航海運同月18日の予定で開催される。海運関係と、それ以外の主な関係講座の開催日程は次のとおり。
・外航海運=10月28日(講師・芦田昭充商船三井専務取締役)
・フェリー=11月11日(講師・秋永陽太郎商船三井フェリー代表取締役社長)
・内航海運=11月18日(講師・吉田啓一川崎近海汽船代表取締役社長)
・国際複合一貫輸送=11月25日(講師・南波秀憲リンコーコーポレーション東京支社営業 部部長・日本インターナショナルフレイトフォワーダーズ協会教 育委員会副委員長)
・物流市場の潮流と3PL事業=12月2日(講師・山本博巳日立物流専務取締 ・役)
・倉庫=12月9日(講師・池崎秀四郎三菱倉庫常務取締役倉庫事業部長)
・新時代の総合物流戦略=12月16日(講師・井出高吉日本通運取締役常務執行役員)
(日刊海事通信社)
■■■■■■■■好評連載/週刊クルーズメール・エッセイVol.27■■■■■■■■■■
◆「いやあ、これは参ったよ。悲しくなるような光景ですよ。こんなになっちゃうんだね」と、いつになく沈んだ声で電話をくれたのは、ぱしふぃっくびいなすの西丸與一ドクター。ちょうど同船が長崎港に入り、ダイヤモンド・プリンセスの焼けた姿を目の当たりにして、その場から連絡してくれたものだ。
◆小社の主催するホームページへの書き込みやメールにも、たくさんのアクセスがあり、いわば実況放送された火災事故が与えた、ショックの大きさを改めて知る思いだ。一般の人は「放火」と結びつけ、造船の専門家の方々は、工作方法や危機管理対応について、問題点を指摘しながらも、やはりクルーズファン、船ファンが多いのか、今度の事故を悼む声ばかりだった。
◆ちょっといい話もお伝えしよう。海事プレス紙記者の取材では、同業の造船会社からは、「もし手伝うことがあれば、なんでも言って欲しい」との声が寄せられ、独立色の強い三菱重工の他の地域にある造船所も、当面の工事から手を抜いてでも、修復させるためのバックアップ体制をスタンバイさせたという。
◆この16日、飛鳥が長崎に入る。実は三菱重工長崎造船所がチャーターし、台湾の基隆へのクルーズを予定している。OBやご家族を中心に満員の予約が入っており、現役の造船マンはともかく、「年に一度の飛鳥クルーズ」は予定通り行われるという。
◆三菱・長崎は、飛鳥が就航して以来、毎年飛鳥をチャーターして、職員OBらがクルーズを楽しんでいる。いわば、自らクルーズの需要を創り出しながら、新造船に取り組むという、まっとうな態度で、船を造ってきている。それだけに、今度のことは「なんとも言葉もない」、というのが、筆者の本当の気持ちである。
◆客観的に言えば、三菱を含む日本造船業にとって、客船建造のチャンスが遠のくのは間違いない。このことは、幾らへそ曲がりの筆者でも否定のしようがないことだ。ただひとつチャンスがあるとすれば、日本の客船会社が、三菱・長崎で、とは言わない、日本国内の造船所に新しいクルーズ客船の建造を発注することであろう。
◆クルーズ会社からは、「造船所のためにクルーズをしているわけじゃない」というお叱りがすぐにでも飛んできそうである。でも、日本のクルーズ会社にとっても、客船を建造出来る造船所がなくなるのは、困る話なのではないだろうか?
◆「天下の暴論」であることは、百も承知。でも経済活動にも情けは必要だ。どうせいつかは造らねばならないと言うのなら……。 (若勢)
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★遅い夏休みをとりベトナムに行ってきました。ホーチミン市からバスで4時間ほどの、海岸沿いで数日のんびりしました。仕事も忘れて、と言いたいところですが、悲しいかな、ホーチミンに戻ってから、メコン・クルーズの1日ツアーに参加してしまいました。肥沃な大地を生み出したコーヒー・ブラウンのメコン川をゆったりと船は進みました。面白いと思ったのは、映画「地獄の黙示録」に出てきたようなジャングルの小さい川に入るため、さらに喫水の小さい船に乗りかえたことです。結局3種類の船に乗り、こういうクルーズもあるのだなあと一人納得していました。(T)
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