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メール・ニュース「CruiseMail〜クルーズメール〜」
毎週火・金曜日発行(休日休刊) 
発行:海事プレス社クルーズ編集部
No.178  1月31日(金)発行
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=目次=
[NEWS]
★RCCL、2002年通期決算増収増益
★ぱしふぃっくびいなす、新規申込者続く
★関西汽船/ダイヤモンドフェリー 運航変更
★神戸のコンテナ船進水式、見学者募集
★大阪市広報船の大阪港クルーズ招待
★エジプト大使館エジプト学・観光局 ホームページリニューアル
【TOPIC】
★レジオネラ症とは?
[好評連載/週刊クルーズメール・エッセイ]
■雑誌「クルーズ」編集部便り■
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[NEWS]
★RCCL、2002年通期決算増収増益

 ロイヤル・カリビアン・クルーズ・リミテッド(RCCL)は、2002年第4四半期と2002年の通期決算を発表した。それによると、第4四半期の売上高は前年同期比の16%増となる7億8093万ドル、前年は3900万ドルの損失となった純利益は大幅な伸び率となる3830万ドルで増収増益となった。

 2002年通期の売上高は前年の31億ドルから9%増の34億ドル、純利益は前年の2億5,450万ドルを26%上回る3億5130万ドルで通期でも増収増益となった。
 今期の売上げには、P&Oプリンセス・クルーズとの合併の取り消しによる賠償金、3億3,000万ドルも含まれている。

 RCCLのリチャード・フェイン会長兼CEOは、同社のコスト削減方針と新造船によるキャパシティーの15%増加、そして乗船率のアップなどを好調の原因に挙げ、「2002年は旅行業界にとって大変な年だったが、その中でこのような結果を出せたことに満足している」と話した。

★ぱしふぃっくびいなす、新規申込者続く
一日も早い安全宣言望む旅行会社

 レジオネラ菌感染の発覚で、日本クルーズ客船は2月1日〜28日に予定していたぱしふぃっくびいなすのアジアクルーズをキャンセルしたが、世界一周を含め3月1日以降実施予定のクルーズには、懸念されていたキャンセルなどの動きはほとんど出ていないようだ。

 「大きなダメージを受けたが、感染範囲が幸い最小限にとどまっていることもあり、3月から始まる小笠原、屋久島、さらに世界一周クルーズへの影響は、今のところほとんど出ていない。今回の件に関する詳細な情報を求める問い合わせは顧客からあるが、キャンセルは発生していない。予想外にむしろ新規の申込者が増えている。安全宣言を一日も早く出してもらいたい、通常運航を再開してほしいというのがわれわれの願い」とある旅行会社。

 他社も同様の動きで「新規の申し込みがあるということは、ぱしふぃっくびいなすへの期待なり評判が、今回の件で揺らぐようなものでない、ということの証明」と皮肉にも同船の存在感を示しているようだ。

★関西汽船/ダイヤモンドフェリー
共同運航を7隻・8便体制に変更

 関西汽船とダイヤモンドフェリーはこのほど、4月1日から共同運航の形態を変更、1隻減船し7隻・8便体制とすることを決めた。

 商船三井グループの両社は、2000年7月10日から業務提携を結び、阪神/四国/中九州航路で共同運航してきた。しかし、瀬戸内航路で事実上、競合していたこともあり、航路を再編することになった。変更内容は次のとおり。

 ・ダイヤモンドは使用船を4隻から3隻へ1隻減船する。減船対象はクイーンダイヤモンド。
 ・ダイヤモンドの上り第2便を廃止する。
 ・関汽の松山寄港便を変更。現在、別府/松山/神戸(中突堤)/大阪南港だが、別府/大分/松山/神戸(六甲)/大阪南港とする。このうち、大分/松山/神戸(六甲)区間は、ダイヤモンドが関汽からスペースチャーターする。
・ダイヤモンドの神戸/今治折り返し下り便は廃止。同折り返し上り便は、新設したダイヤモンド第1便大分発が松山寄港後、今治/神戸(六甲)に寄港する。(海事プレス)

★神戸のコンテナ船進水式、見学者募集

 神戸港振興協会は、2月24日に三菱重工神戸造船所で行われる大型コンテナ船の進水式見学会の参加者を募集している。同船は商船三井向けで、5万3,400総トン、4,646TEU型。

募集人数は500人。参加費は無料。官製ハガキに、5人1組として、参加希望人数と代表者の住所・氏名・年齢・電話番号を明記し、下記まで。締切りは2月8日(必着)。応募者多数の場合は抽選。
●〒650-0042 神戸市中央区波止場町2−2 神戸港振興協会「三菱重工進水式」係まで。
 問い合わせは、神戸港振興協会振興課(電話078-391-6751)まで。

★大阪市広報船の大阪港クルーズ招待

 大阪港振興協会は3月27日と28日に行う大阪市広報船“夢咲”による大阪港クルーズを無料招待する。天保山岸壁を出発し、コスモスクエアのある咲洲、新しくコンテナバースがオープンした夢洲、スポーツアイランドのある舞洲など大阪港内を一周するコースを約1時間15分かけて遊覧する。

両日とも1.午前10時30分〜11時45分 2.午後1時30分〜2時45分 3.午後3時15分〜4時30分の各3回。場所は大阪港内。小学生以下は保護者同伴。定員は各便50人・計300人、応募多数の場合は抽選。

申込方法は、往復ハガキに1.希望日 2.希望時間 3.人数(ハガキ1枚で2人まで)4.(乗船者全員の)住所・氏名・年齢D電話番号を記入。応募締切りは2月14日(当日消印有効)。
●〒559-0034 大阪市住之江区南港北1−14−16(WTCビル45階メールボックス111番) 大阪港振興協会「大阪港クルーズ」係
問い合わせは大阪港振興協会(電話06-6615-7616)まで。

★ エジプト大使館エジプト学・観光局 ホームページリニューアル

このほどエジプト大使館エジプト学・観光局は、ホームページをリニューアルした。写真、ビデオ情報量が豊富になったほか、観光情報は最新情報をベースに、より詳細な紹介また、従来の古代遺跡、歴史、文化情報と合わせて、ナイルクルーズやダイビング、ゴルフなど、エジプトの新しい魅力も、動画をまじえてフィーチャーしている。
http://www.egypt.or.jp/tourism

【TOPIC】
★レジオネラ症とは?

 先週、日本クルーズ客船のぱしふぃっくびいなす船内でレジオネラ菌に感染し、発症した乗客が2人いたことが発表されたが、レジオネラ症ってなに?と思った人も多かったはず。ここでレジオネラ症についてちょっとおさらいし、正しい知識で対応しよう。

▼レジオネラ症とは? 
●レジオネラ属菌(厚生省生活衛生局資料より)
・ レジオネラ属菌は、自然界の土壌と淡水に生息するグラム陰性の桿菌であり、菌体の一端に1本の鞭毛があり、運動性である。
・ 一般に20〜50度で繁殖し、36度前後で最もよく繁殖する。
・ レジオネラ属菌はアメーバなどの原生動物の体内で増殖するため、これらの生物が生息する生物膜(バイオフィルム)の内部にレジオネラ属菌が保護されている。
(以下東京都立衛生研究所ホームページより)

レジオネラ症はその臨床症状から肺炎型と風邪様のポンティアック熱型に大別される。フィラデルフィアで起こった在郷軍人病は肺炎型のレジオネラ症である。これまでの報告例では肺炎型がほとんどであるが、ポンティアック熱型のレジオネラ症の集団感染も知られている。

Q 肺炎型のレジオネラ症はどのような臨床症状ですか?

A 肺炎型では、初発症状は全身倦怠、易疲労感、頭痛、食欲不振、筋肉痛など不定の症状で始まる。通常、咽頭痛や鼻炎などの上気道炎症状はみられない。喀痰はほとんど出ないが、数日後に膿性痰の喀出がみられるようになる。発病3日以内に悪寒を伴って高熱を発する。精神・神経学的異常の出現は本症の特徴とされ、全経過を通じて、逆行性健忘症、言語磋趺、傾眠、昏睡、幻覚、記憶力低下、四肢の振せん、頚部硬直、小脳失調などがみられる場合がある。胸部に異常陰影が出現してからは重篤感があり、適切な治療がなされないと発病から7日以内に死亡する例が多い。

Q ポンティアック熱型の臨床症状はどのようなものですか?

A ポンティアック熱型では、主症状は発熱で平均38時間の潜伏期の後、悪寒、筋肉痛、倦怠感、頭痛で発症し、6〜12時間以内に悪寒を伴った発熱が出現し、胸部X線上胸水の貯溜がみられることがあるが、肺炎像はみられない。その他の症状として悪心、下痢、腹痛、関節痛及び咽頭痛などの上気道炎症もみられている。多くの患者は5日以内に無治療で回復するが、基礎疾患を有する患者では治癒が遅れ、健忘症や集中力低下などの症状が数カ月続くことがある。死亡例の報告はない。

Q レジオネラ症はどのようなヒトがかかりやすいですか?

A レジオネラは発見当初、病原性の強いものと考えられていたが、最近では、健康な成人が発症することはまれで、幼児や高齢者、あるいは入院患者等の免疫力が低下しているヒトが罹患しやすい日和見感染菌の一つとして認識されている。

Q レジオネラ症にかからないための注意点は?

A レジオネラは他の病原菌に比べて感染力はそれほど強くないといわれているが、感染防御機能(免疫力)の低下した人(高齢者、幼弱者、免疫不全者等)や基礎疾患(糖尿病患者、慢性呼吸器疾患者等)を持っている人では感染する危険がある。また職業的に暴露を受けやすい人(園芸作業者、冷却塔清掃者等)も注意が必要である。
レジオネラはこの菌を含むエアロゾルを吸入することで感染するので、レジオネラに汚染されやすい施設(循環式浴槽、ジャグジー、打たせ湯、温水シャワー、冷却塔など)から発生するエアロゾルを吸い込まないように気をつける。特に上記のような感染を受けやすい人は注意が必要である。なお、患者との接触で感染したという報告はない。

(環境保健部水質研究科ウェブサイト)
http://www.tokyo-eiken.go.jp/topics/legionel/legionel.html

▼レジオネラ症トピックス1
全国の公衆浴場の半数以上で衛生管理に不備

全国の公衆浴場でレジオネラ症の発症が相次いだことを受けて、厚生労働省は大型浴場などの緊急一斉点検を昨年9月に実施したところ、全体の半数以上で衛生管理に不備があることが今月30日、わかった。
厚労省は、レジオネラ症が発生しやすい公衆浴場や旅館、福祉施設などを対象に初めてとなる大規模な点検を実施。調査内容は、槽水の交換や清掃が十分か、循環型浴槽の水を塩素剤で十分消毒しているか――など6項目で、全国の保健所を通じて調べたもの。

 それによると、緊急一斉点検を行った3万1735施設のうち、55.4%にあたる1万7590施設で、浴槽水の消毒方法に問題があるなど何らかの衛生管理の不備があり、保健所が改善指導を行った。また1万7454施設にレジオネラ属菌の検査を実施したところ、厚労省の水質基準では微量の菌でも検出があってはならないにもかかわらず、16.6%にあたる、2908施設でレジオネラ属菌が検出された。

▼レジオネラ症トピックス2
クルーズ客船での過去の事例 (cruiseferryメーリングリスト Ishiyamaさんメール「Cruise ship Blues」翻訳文より引用)

1998年までの記事によると、レジオネラ感染症による事例が、船に関係するものでは100件以上あり、10人が死亡している。大半がクルーズ船である。もっとも有名な事件が、Celebrity CruisesのHorizonで1994年に発生したものである。10の別々のクルーズで16人がレジオネラ感染症と確認され、他に34件が疑われた。1人が死亡し、4人が換気口に関連する件で集中治療を受けた。発生源は屋外のジャグジーであった。1年後、この船ではサルモネラ菌で220人の乗客が発病した。

1998年、英国で運航されていたDirect CruisesのEdinburgh Castleで2件のレジオネラ菌感染事件が発生した。問題は浄水システムだった。当初は上水道システムがこの病気の伝染源と推測された。システムは消毒され、船はサービス運航に復帰した。

ただ概して、船に関連のあるレジオネラ感染症の事例は稀である。多くの研究から、船主、運航事業者、船長が船舶の水道、エアコンのシステムの保守をしっかりやれば良いことが分っている。ジャグジーは、とりわけ注意と保守を要するものである。

■■■■■■■好評連載/週刊クルーズメール・エッセイVol.41■■■■■■■
◆今年のSHKグループはどうしたというのだろう。“すいせん”の秋田沖での漂流、その後の接岸ミス。そしてぱしふぃっくびいなすのレジオネラ菌騒動。すいせんでは、幸い人身事故に発展しなかったが、ぱしふぃっくびいなすでは、肺炎に似た症状の病人が2人発生してしまった。なんだか、お祓いが必要かもしれない。
◆たしかに一部新聞が報じているように、検査結果を把握したのちも、運航を続けていたことに「非」は認められる。が、因果関係がほぼはっきりした後は、事実経過を詳細に明らかにし、会社側の取った措置、関係当局の指導内容など、こと細かく発表して行った会社側の姿勢は、評価されて良いように思う。
◆これら汚染が起きてしまったソフト、ハード面での原因、管理体制上の問題点など、「誰かに責任が及ぶ」といった変な配慮はせずにクリアに明らかにし、責任の所在をはっきりさせ、防止策についても明確な体制を取って、それを公表して欲しい。
◆そうした分かり易く、きちんとした対応を取れば、ユーザーは必ず評価するだろうし、乗客は戻ってくる。ぱしふぃっくびいなすの人気は最近上昇中で、日本を代表するクルーズ客船としての地位を固めつつあった。この事件をきっかけに、もう一度「地を固めて」欲しい。
◆病気になられた方には、筆者としても、お気の毒とお慰めするよりないが、同じように慰めねばならないのは、運航中止で、楽しみにしていたクルーズに行けなくなってしまった人たちだろう。アジアクルーズには、300人が予約を入れていたという。
◆すでにこうした方々に対しては、旅行会社が代替のクルーズ、つまり飛鳥やにっぽん丸や外国船のクルーズへの乗り換えを提案し、一部の方は変更を始めた。楽しみにしていたクルーズが、不可抗力とはいえ、突然キャンセルされた方のストレスも決して小さくない。旅行会社の企画力はこういうところで発揮して欲しいと思う。
◆とはいえ、こうした方々への最大の対応策といえば、出来る限り早期のぱしふぃっくびいなすの運航再開だろう。運航再開のきっかけが「検査結果待ち」ということならば、検査結果を早く出してもらいたいし、設備の手直しやサービス体制の整備が必要なら、そうした体制作りを急いでもらいたい。運航中止はアジアクルーズだけで充分だ。
◆いろんな批判はまだ続くだろうし、当分会社の一挙手一投足が、注目されよう。判断基準は、いかに乗客に快適で安全な旅を提供するか……以外にない。(若勢)

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キャンセルが出ることもないばかりか、新規の予約が舞い込む。
今日の記事にもあるように、ぱしふぃっくびいなすの人気は根強い。
これを機にさらにみんなに愛される船へと変化していってほしい。(H)

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