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リバークルーズの新機軸 ロングシップの愉悦
リバークルーズの老舗バイキング・リバークルーズが、 今年あらたに16隻をデビューさせた。
リバークルーズ界の革命ともいえる 同社の「ロングシップ」をご紹介しよう。(文=吉田あやこ)

今年3月、バイキング・リバークルーズはギネス世界記録を打ち立てた。というのも、24時間以内に新造船を16隻も命名したのだ。昨年の「一日10隻同時命名式」の記録を自ら更新した。

会場はオランダのアムステルダム、フランスのアビニョン、ドイツのロストックの3カ所。命名者は有名シェフやポップス歌手、旅行会社社長、造船技師など、さまざまな職業の女性たち。筆者も「バイキング・デリング」の命名者を務めた。

英語で「ゴッド・マザー」と呼ばれる命名者が船を名付け、安航を祈願する。船体にシャンパンボトルを打ちつけ「洗礼」する。新しい船の就航を祝う、1000年以上も続く儀式だ。

船名は「バイキング・バルドル」「バイキング・マグニ」など、どの船もちょっとなじみがない言葉ばかり。これらはノルウェーに伝わる神話に由来するという。バルドル(Baldur)は光と喜びの神、マグニ(Magni)は力の神という意味がある。

バイキング・リバークルーズという名が示すとおり、同社はスカンジナビアに起源を持つ。1997年にノルウェー人のトーシュタイン・ハーゲン氏が創業した。かつての名門船社ロイヤル・バイキング・ラインの最高経営責任者(CEO)を務めていた人物だ。バイキング・リバーは現在、ヨーロッパ、ロシア、中国、東南アジアに合計54隻のリバークルーズ客船を運航する会社に成長した。運航船のうち半数以上の30隻を占めるのが、「ロングシップ」と呼ばれる新しいデザインの船だ。

ヨーロッパの河川で運航されている通常の客船は全長110メートルだが、ロングシップの名のとおり、同社の客船は全長約135メートルと確かに長い。しかし、ロングシップの名はバイキングの歴史に由来するという。

中世の時代、バイキングが乗っていた船はロングシップと呼ばれた。細長くて喫水が浅く、戦闘向き。ノルウェー人の職人芸ともいえる美しい姿をしている。ノルウェーの首都オスロにある「バイキングシップ博物館」には、9世紀のロングシップの復元船が展示されており、そのデザインはバイキング・リバー社のロゴにも使われている。航海術に長けたバイキングにルーツを持つことに、誇りを持っていることの証しだろう。

革新ロングシップのデザイン

現代の「ロングシップ」は、まさに動くホテルそのもの。船内が明るく、北欧風のデザインで統一されている。ロビーの天井はガラス張りで、自然光がたっぷり入る。ロビーには小さな芝生のミニガーデンがあり、目も心も和む。

船首の「アクアビット・テラス」は、これまでのリバー客船にはなかった画期的な場所だ。船首の展望デッキで、屋外エリアと屋内のサンルームがある。

船首なので眺めが良く、古城や田園風景などリバークルーズならではの風景を眺めるには最高だ。ガラス天井のサンルームでは、寒いときには温熱パネルで暖もとれる。テラスではビュッフェ形式の朝食とランチを提供。天候によってバーベキューもできるという。

客室はスイート2種類とベランダ付き、フレンチバルコニー付き、窓付きの5カテゴリー。船尾に2室だけある「エクスプローラー・スイート」は、リバークルーズでは最大級の41.4平方メートルを誇る。角部屋で、床から天井までの窓が2面あり、一日中明るい。船尾の専用ベランダに出て、後ろに流れゆく景色を独り占めできる。

 

リバークルーズの新機軸
サンルームもある「アクアビット・テラス」。朝食時にはビュッフェも
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16隻の命名者が一堂に会した
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アクアビット・テラスのサンルーム。インテリアは北欧風
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外の景色を眺めながら、アクアビット・テラスで食事を
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サンデッキにあるパターゴルフコースとハーブガーデン
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