「飛鳥Ⅱ」
雄大な島風景と美味を堪能、これぞ冬クルーズ

「飛鳥Ⅱ」 雄大な島風景と美味を堪能、これぞ冬クルーズ
CRUISE STORY
クルーズストーリー
2021.02.27
飛鳥就航30周年を祝う
工夫を凝らした極上ディナー

終日航海2日目の朝食後はアクティビティーに参加したり、改装された船内を散策したりしてゆったりとした時間を過ごした。海も穏やかで目の前の御蔵島、少し離れたところに三宅島と伊豆諸島の景色が続く。気温も横浜より5度は高く、日中は上着がいらないほどだった。現在は乗客の数を減らしての運航なので、船内もゆったりとした空気が流れている。一人でも楽しめるアクティビティー「謎解きウォークラリー」をしている乗客にも何人かすれ違った。増田裕太クルーズディレクターは「こういう時だからこそ、スタッフが知恵を絞って新たに生まれたアクティビティーがたくさんあります。その中の一つがウォークラリー。好評をいただいているようで何よりです」。

 

●おいしさへのこだわり

 

夜のお楽しみは30周年アニバーサリーディナーだ。通常だとメインディッシュなどは数品からチョイスする方式だが、今夜は瀧淳一11代目総料理長が作った渾身の8皿のスペシャルコースメニューとなっている。

 

「初代飛鳥の伝統の味、そして新たな発想を交えたメニューにしました。それ以外でのこだわりといえば、料理に使われているコンソメは実は船内で作っているんですよ。手間がかかるものなので外注するレストランもあるのですが、飛鳥では船内で一から手作りしています。そしてフォン・ド・ボーも」と瀧総料理長。素材や盛り付けにこだわるだけではなく、料理の味を決めるものにも手間を惜しまないところが、飛鳥のおいしさを支えているのだと感心した。現在、最大で3泊4日のクルーズだが、もっと長いクルーズが再開された時に「どんな料理を作ろうか、お客さまに沢山の料理を召し上がっていただきたい」と今から準備を進めているとも言っていた。

 

そんなシェフの熱い思いが今宵の料理にも感じられた。低温調理のサーモン、混ぜてから初めて味が完成する目にも鮮やかなサラダ、そしてご自慢の自家製コンソメの料理など。盛り付けと味のみならず、調理法や食べ方までバリエーション豊かな食の世界が展開されており、最後のデザートまで素晴らしかった。

CRUISE GALLERY
30周年アニバーサリーディナーの8皿。カプチーノに見えるのはマッシュルームのスープだったり、さまざまな皿が使われていたりと、出てくるたびに目と舌を楽しませてくれる工夫があり、飽きさせない。自慢の自家製コンソメは右下の一皿。白菜を一人前ずつじっくり煮込んでいる。中央のサラダは混ぜて食べることで口の中で個々の食材の味が広がっていく。
ディナーで乗客の記念日を祝うスタッフ。歌ではなく文字でお祝い。これもスタッフが考案
ディナーのサービススタッフ。飛鳥クルーズオリジナルマスクにフェイスシールド。手に持っているのはハートの折り紙で中にメッセージが
2日目夜はオペラ歌手が披露する歌声に酔いしれた。感染症対策のため立ち位置はかなり後ろだ
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