安心で快適、そして気軽。太平洋フェリーで大海原へ

気軽に楽しめる定期フェリー

 

この2カ月後、9月の4連休中に仙台から苫小牧まで「きたかみ」に乗った。レストランは夕食の営業終了後、窓際のエリアを談話室として開放していた。乗客による密の発生を避けるため、パブリックスペースを広げる工夫だろう。

 

客室に関しては、寝台やエコノミーシングルも他の乗客と間隔が空く配席がなされ、密を防止する策がとられていた。
2度にわたる乗船では、これまでの太平洋フェリーよりも感染症対策が強化された船内風景が展開されていた。しかし、9月末からその一部にも変化が表れている。

 

ラウンジショー、ミニコンサート、カラオケルームはまだ再開されていないが、ゲームコーナーおよびマッサージコーナーの利用は再開された。そしてシアターラウンジでの映画上映も復活。太平洋フェリーといえば多彩なエンターテインメント。シアターラウンジが再オープンしたのは何よりも明るいニュースだ。

「スペーストラベル」がテーマの「きたかみ」。船内には撮影スポットも
CRUISE GALLERY
「スペーストラベル」がテーマの「きたかみ」。船内には撮影スポットも

そしてウィズコロナ時代にあっても、以前と変わらなかったものもある。それはとりわけ仙台〜名古屋で顕著だった。

 

「きそ」と「いしかり」による、お互いの汽笛を鳴らし合い、両船の乗客同士が手を振りあう反航(すれちがい)は相変わらずの人気イベント。そして名古屋入港日の朝、伊良湖岬から始まりセントレア(中部国際空港)の滑走路に駐機するいくつもの旅客機を眺めるモーニング伊勢湾クルーズ、名港西大橋をくぐるクライマックスはこれまで通り楽しめる。

 

また、仙台〜苫小牧でほぼ夜間運航を行う「きたかみ」では、宇宙空間を旅しているようなプロジェクション・マッピングの演出が健在。翌朝、本州の尻屋崎と北海道の恵山岬を左右に眺望できる津軽海峡越えも、この航路ならではのぜいたくな瞬間だろう。

きたかみの船内では宇宙をテーマにしたプロジェクション・マッピングが楽しめる
CRUISE GALLERY
きたかみの船内では宇宙をテーマにしたプロジェクション・マッピングが楽しめる

太平洋フェリー 創立50周年記念 特別キャンペーン

 

【ペアで100歳キャンペーン】

2名の年齢を足して100歳以上になる場合、特等室(和室or洋室)の利用が割引になるキャンペーンを実施中。対象区間は全区間。条件は年齢を合わせて100歳を超える2名で乗船の方が対象。乗船当日に2名の年齢を確認できる身分証明書を提示すること。

 

※詳細はHPを確認のこと

https://www.taiheiyo-ferry.co.jp/news/20200717_4.html

問い合わせ先:太平洋フェリー予約センター
TEL052-582-8611

太平洋フェリー公式サイト

 

『CRUISE』2021年2月号に掲載
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