【今こそ乗りたい!多彩なフェリー】
太平洋フェリー「いしかり」デビュー10周年に
3姉妹で優雅なクルーズを

【今こそ乗りたい!多彩なフェリー】 太平洋フェリー「いしかり」デビュー10周年に 3姉妹で優雅なクルーズを
CRUISE STORY
クルーズストーリー
2021.02.27
コロナ禍において、注目を集めている旅の手段がある。それがフェリーだ。
全国津々浦々をゆったりとめぐる選択肢としてフェリーを検討している人も多いだろう。
船は電車やバス、飛行機に比べて一人当たりのスペースが広く、その空間は密になりにくいという利点がある。
上級客室になると、広々とした優雅な個室を備えたフェリーも少なくない。
カーフェリーではマイカーともども乗船することもできる。

定期運航していて、思い立ったら気軽に乗れるのもフェリーの良さだ。
こんな時代だからこそ、多彩なフェリーに乗ってみたい──
そんな方に向けて、特徴あるフェリー会社を紹介していこう。

太平洋フェリーはデビュー10周年の「いしかり」、そして姉妹船「きそ」と「きたかみ」を運航。
個性的な3姉妹の北海道航路は、さまざまな魅力が詰まっている。
「いしかり」デビュー10周年に、3姉妹で優雅なクルーズを

光陰矢の如し。「いしかり」が就航10周年を迎えると聞き、そんな思いを禁じ得ない。本誌企画「クルーズシップ・オブ・ザ・イヤー」のフェリー部門で、デビュー以来一度もグランプリを譲っていない絶対王者。節目の年に、その魅力に改めて迫ってみたい。

 

●他の追随許さぬ高級感

いしかりのすごさ。それは並みのフェリーではない、に尽きる。ゆったりとした広さのハイグレードキャビンをいくつもそろえており、選択肢は豊富だ。ロイヤルスイートルームはその象徴。約52平方メートルと国内フェリー最大級の広さを持つキャビンはリビングとベッドルームの2室に分かれ、バスルームの大きな窓からは水平線が見える。たった1室しかない特別な空間だ。

 

やはり1室限定のスイートルーム、2室のみのセミスイートルーム、特等客室(洋室と和室)はいずれもバス・シャワートイレ付き。あまりの快適さに、北海道から名古屋まで2泊3日の航海でも、ずっと乗っていたいと思うだろう。

 

ロイヤルスイートルーム内観。広々としていて、インテリアも落ち着いている
CRUISE GALLERY
ロイヤルスイートルーム内観。広々としていて、インテリアも落ち着いている

 

壁面にエーゲ海とその沿岸地図がデザインされ、全体的にエーゲ海ブルーで統一されたレストラン「サントリーニ」。寄港地である北海道・東北・名古屋の旬の食材を取り入れたバイキングはメニューも豊富で、船旅に彩りを添える。コンセプトの「エーゲ海の輝き」は、10年たっても色あせない。

 

シアターラウンジ「ミコノス」は、ミコノス島の夜を想起させる雰囲気。コロナ禍によりラウンジショーは休止されているが、映画上映は再開した。洋上の名画鑑賞も乙なものである。

 

いしかりの吹き抜けのエントランス
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いしかりの吹き抜けのエントランス
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