【今こそ乗りたい!多彩なフェリー】
太平洋フェリー「いしかり」デビュー10周年に
3姉妹で優雅なクルーズを

●春そして夏は北海道航路へ

 

昨年、15周年を迎えた「きそ」もやはり高級感あふれた船旅を満喫できる船だ。「南太平洋のしらべ」というコンセプトの船内は、画家ゴーギャンが描いたタヒチを思わせる、エキゾチックな色づかいに包まれる。

 

きそのシンボルといえばエントランスロビー中央にある光壁。内部からの発光と対面上部に設置されたムービングカラースポットライトからの照射による光の演出は、誰もがワクワクする。

 

そして、福島県相馬沖でのいしかりとのランデブーは必見。2姉妹が汽笛を鳴らすなか、両船の乗客が互いの安航を願って手を振りあう光景は船旅の醍醐味だ。

 

CRUISE GALLERY
リゾート感あふれるインテリアが特徴
船内にはくつろげるスペースも多い
きそのスイートルーム。長めのソファもあり、ゆったりとくつろげる。リゾート感あふれる内装も特徴

 

デビュー2周年の「きたかみ」は昨年、「シップ・オブ・ザ・イヤー」(日本船舶海洋工学会主催)の大型客船部門賞を受賞した名船だ。そのコンセプトは「スペーストラベル」。中央階段やプロムナードで宇宙空間をイメージしたプロジェクションマッピングの演出が行われる。まるで宇宙船で旅している感覚だ。夜間航海の時間が長い仙台〜苫小牧を逆手に取ったナイトクルーズを楽しめる。

 

まもなく春、やがて夏がやってくる。それは北海道への船旅のベストシーズンだ。先述の姉妹船ランデブーのほかにも、津軽海峡で北海道と本州を同時に眺望したり、伊勢湾では伊良湖水道や中部国際空港(セントレア)沖を通過するモーニングクルーズなど、見どころ満載だ。暖かくなればデッキで楽しめるイベントもさらに増える。

 

オリジナルのデザインが入ったマスクケースも新型コロナ対策として設置される。とかく気分が沈みがちなコロナ禍。しかし、太平洋フェリー3姉妹では安全で優雅な船旅が実現できるのだ。

 

CRUISE GALLERY
いしかりのレストラン。ブルーを取り入れた、さわやかなインテリアだ
中央階段ではプロジェクションマッピングも実施
特等和室

SHIP DATA
船名:いしかり
※他に「きそ」「きたかみ」を運航
総トン数:15,762トン
全長:199.9メートル
全幅:27メートル
最大速力:26ノット
旅客定員:777名
車両搭載:トラック184台
乗用車100台

問い合わせ先:
太平洋フェリー 予約センター
TEL052-582-8611
太平洋フェリー公式サイト

 

『CRUISE』2021年4月号に掲載
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