にっぽん丸30周年記念クルーズレポート
30年の“想い”を乗せて

にっぽん丸30周年記念クルーズレポート 30年の“想い”を乗せて
CRUISE STORY
クルーズストーリー
2021.12.07

●進化し続けるにっぽん丸、次の30年も……!

 

30年の歩みがそこかしこに感じられるクルーズとなったが、一方でにっぽん丸の「これから」を感じられるシーンも少なくなかった。そのひとつが商船三井客船の山口直彦社長とにっぽん丸の改装を手がけたフラックスデザインの渡辺友之代表とのトークイベント。船内の衛星電話を使って陸にいる渡辺代表とトークを繰り広げるという試みも、現代ならでは。トークでは2020年の改装のコンセプトなどを紹介しつつ、2022年の改装でにっぽん丸のステートルームが新たになることも発表された。クルーズ中、OBの方々から「新造船が見たいなあ」なんて声も出ていたが、前向きに検討したいとの話も。「30周年を迎えましたが、これからもにっぽん丸は進化し続けます」。山口社長の力強い言葉が、いつまでも耳に残った。

 

商船三井客船の山口直彦社長とフラックスデザインの渡辺友之代表とのトークイベント。目をひくじゅうたんの柄には、船内を広く見せる工夫もあるという
CRUISE GALLERY
商船三井客船の山口直彦社長とフラックスデザインの渡辺友之代表とのトークイベント。目をひくじゅうたんの柄には、船内を広く見せる工夫もあるという

横浜港に帰港する頃、雲一つない空が迎えてくれた。澄み切った空色に、船体を彩る満船飾が映える。クルーズディレクターの永井晶さんが、満船飾の旗が意味する言葉を教えてくれた。「Welcome to NIPPON MARU.It’s a wonderful world」(にっぽん丸へようこそ、この素晴らしき世界へ)。はためく色とりどりの旗たちは、素晴らしきにっぽん丸の航海が、次の30年もきっと続くことを約束しているようだった。

澄み切った青空に、お祝いのときなどに掲げられる満船飾がはためく。ひとつの旗にひとつのローマ字の意味がある
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澄み切った青空に、お祝いのときなどに掲げられる満船飾がはためく。ひとつの旗にひとつのローマ字の意味がある
ペンアイコン取材メモ

■取材メモ
にっぽん丸30周年記念クルーズ
日程:2021年10月22日(金)~24日(日)
コース:横浜~横浜
クルーズ代金:11万円~49万円
船名:にっぽん丸(商船三井客船) トン数:2万2472トン
乗客定員:400人 乗組員数:230人
※現在は定員を減らして運航中

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