飛鳥Ⅱが描く、洋上の別世界へ

飛鳥Ⅱが描く、洋上の別世界へ
CRUISE STORY
クルーズストーリー
2022.02.28
あたたかなクルーに感じる
飛鳥Ⅱへの愛

 

●大海原を望む船上露天風呂

 

今回、最も楽しみにしていたことの一つが、船上の露天風呂だった。これが期待以上で、温泉旅館の露天風呂とは全く異なる、未知の世界を堪能できた。やわらかな湯に体を任せ、朝陽や夕陽、はるか遠くの島を眺めていると、まるで大海原に浮かんでいるよう。湯の揺れが波のように心地よく、そしてなんと、朝陽に染まる富士山を露天風呂から眺めることもできた。これって、御来光を拝むのと同じくらい、ありがたい瞬間じゃないかしら、と感じた。

 

寄港した四日市では、組み込みツアーで「なばなの里ツアー」に参加(上写真)。大温室を擁するガーデンに数百種1万2000株ものベゴニアが咲き誇り、ひと足早い春気分を満喫した。

 

●飛鳥Ⅱでのすてきな出会い
昼間はジムでトレーニングしたり、デッキをウオーキングして過ごす乗客も多く見かけた。旅に出たらぐうたらやりたい放題の私は、感心することしかり。乗客の皆さんはそれぞれが自分の体調をしっかり管理されていると感じた。よりおいしく食べるために歩く。いつまでも人生を謳歌するために日常のトレーニングを欠かさない。クルーズファンには、旺盛な好奇心を満たすため、元気とパワーを維持する自己管理力が身についている方が多いのだろう。

 

船上ではすてきな乗客の方々とお話しする機会もあった。クリスマスなど特別な日は必ずクルーズに参加するというご夫婦、クルーズでは四六時中、微笑みが絶えないという女性2人組、親子三世代でクルーズを楽しむご家族。

 

何よりほっこりしたのは、スタッフ同士の仲の良さを船内のあちらこちらで感じたこと。スタッフ全員、心から飛鳥Ⅱを愛していることが伝わってくる。なんとなく世知辛いご時世だけれど、飛鳥Ⅱの船内はあたたかくてハッピーな雰囲気に満たされていた。

飛鳥Ⅱが描く、洋上の別世界へ
最上階の展望風呂には、2種のサウナやジェットバス、さらに海からの景色を独占する露天風呂も
CRUISE GALLERY
飛鳥Ⅱが描く、洋上の別世界へ
最上階の展望風呂には、2種のサウナやジェットバス、さらに海からの景色を独占する露天風呂も
飛鳥Ⅱが描く、洋上の別世界へ
船内のいたる所が眺望スポットであり、さらに多彩なプログラムを楽しむ舞台ともなる
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飛鳥Ⅱが描く、洋上の別世界へ
船内のいたる所が眺望スポットであり、さらに多彩なプログラムを楽しむ舞台ともなる
ペンアイコン取材メモ

年末悠々 四日市・駿河湾クルーズ
日程:2021年12月27日(月)〜30日(木)
コース:横浜~四日市~(駿河湾クルージング)~横浜
船名:飛鳥Ⅱ(5万444トン)
乗客定員:872人/乗組員数:約490人
※乗客定員、乗務員数は最大時。現在は乗客定員を減らして運航している。

取材協力:郵船クルーズ

『CRUISE』2022年春号に掲載
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