上田寿美子氏夫妻も乗船
ぱしふぃっくびいなすで航く
北前航路に思いをよせて

隠岐諸島周遊の後、船は境港に入港。下船すると境夢みなとターミナルでは、ご当地キャラクターの出迎えにほっこり。

 

境港では自由行動を選択し、まず「弓ヶ浜サイクリングロード」へ向かった。とはいえ、このサイクリングロードは、境夢みなとターミナルが起点となっており、ターミナル内でレンタサイクルを借りて出発できる。アップダウンが少ない道が特徴で、松林と砂浜の間を進むコースは爽快感抜群だ。

「弓ヶ浜サイクリングロード」は境夢みなとターミナルと皆生温泉を結ぶ約15.8キロのコース。散策も可能で、海沿いの道は清々しい気分に

皮革で動物などを表現した世界初のレザーアートミュージアム「本池美術館」へも足を運んだ。革を用いて再現されたキリンやライオン、ゴリラなどは今にも動き出しそうなほどのリアルさ。本池秀夫氏の原点である革人形で表現した日常のワンシーンを切り取った作品の数々にも魅せられた。

革で表現することの可能性を感じさせてくれる「本池美術館」

隣接する島根県も境港から観光圏内だ。今回は車で20分ほどの「美保神社」を目指した。目の前に美保湾が広がり、鳥居前の青石畳通りにはかつて船宿だった建物が残る。北前船の寄港地として栄えた往時の活況を想像しながらの散策も楽しい。

 

クルーズの終着は金沢港。新設されたターミナルをバックに、ミス加賀友禅などが出迎える中、歓迎セレモニーが華やかに行われた。

 

ぱしふぃっく びいなすが今回見せてくれた光景に、かつて北前船で行き交っていた人々も心を動かされたのだろうか。そんな想像が広がる、令和の北前航路クルーズだった。

3層吹き抜けのエントランスロビー。天井には国際信号旗が掲げられていた。ぬいぐるみ「ふれびい君」がお出迎え

取材メモ
令和の北前航路 ~神戸×金沢連携記念~
日程:2022年9月12日(月)~15日(木)
コース:神戸~(瀬戸内海クルージング)~
(隠岐諸島周遊)~境港~金沢
船名:ぱしふぃっく びいなす(日本クルーズ客船)
総トン数:2万6594トン
乗客定員:620人/乗組員数:220人

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