徳島小松島港/徳島県「阿波おどりの熱気、海山の自然が待つ」
【特集】美しき港町へ

徳島小松島港/徳島県「阿波おどりの熱気、海山の自然が待つ」 【特集】美しき港町へ
CRUISE STORY
クルーズストーリー
2023.03.30
夏、阿波おどりに沸く徳島の街にアクセスする港。
山・川・海の自然と伝統文化、アートファン垂涎の美術館もある。
文=成川ゆかり

四国の東側に位置する徳島県。徳島小松島港は、徳島市から小松島市にかけて沖洲(外)、本港、金磯、赤石岸壁という4つの岸壁を包括した名称だ。「阿波国」と呼ばれた昔から、四国と関西圏を結ぶ海上交通の重要拠点であり続けてきた徳島は、県庁所在地・徳島市がある東部、太平洋沿岸の南部、渓谷や山々が広がる西部、それぞれに魅力がある。東部は大鳴門橋で兵庫県・淡路島と結ばれ、京阪神エリアとドライブアクセスも抜群。「京都の鱧は、徳島からくる」といわれるほど豊かな海産物、山川が育んだ土壌でとれる野菜も味わい深く、京阪神に運ばれる食材の宝庫でもある。

 

そして、徳島といえば誰もがまっさきに思い浮かべるのが、「阿波おどり」だろう。400年もの歴史を持ち、世界にもその名が知られる伝統芸能。夏は県内全エリアがその舞台として熱気にあふれ、さらに春の「はな・はる・フェスタ」や「秋の阿波おどり」も人気がある。

 

伝統芸能ではほかに国の重要無形民俗文化財にもなっている「阿波人形浄瑠璃」も見どころだ。義太夫節による三人遣いの人形芝居で、徳島市の「阿波十郎兵衛屋敷」にて年間を通じて実演されている。県内にはいまも多数の農村舞台が現存し、春や秋に公演が行われる土地柄だ。

ほかに東部エリアでは、海峡に出現する大渦に観潮船が乗り入れる「鳴門の渦潮」、システィーナ礼拝堂壁画や世界の名画を原寸大で見事に再現・展示する「大塚国際美術館」、四国八十八カ所霊場巡りの出発点となる第一番札所「霊山寺」など、見どころがいっぱい。

たもの) 観潮船が多く繰り出す「鳴門の渦潮」。海上45メートルのガラス床から渦潮を見下ろす「徳島県立渦の道」からの眺めもおすすめ
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たもの) 観潮船が多く繰り出す「鳴門の渦潮」。海上45メートルのガラス床から渦潮を見下ろす「徳島県立渦の道」からの眺めもおすすめ
フェルメール、モネ、ポロック…1000点を超える世界の名画、礼拝堂の空間を丸ごとセラミックで再現し、美術ファンを魅了する「大塚国際美術館」。現地を訪れたような臨場感に驚かされる(写真は大塚国際美術館内のスクロヴェーニ礼拝堂壁画を撮影したもの)
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フェルメール、モネ、ポロック…1000点を超える世界の名画、礼拝堂の空間を丸ごとセラミックで再現し、美術ファンを魅了する「大塚国際美術館」。現地を訪れたような臨場感に驚かされる(写真は大塚国際美術館内のスクロヴェーニ礼拝堂壁画を撮影したもの)
「徳島ラーメン」。大きく白・茶・黄の三系統に分けられるスープとトッピングされる豚バラ肉などが特徴だ
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「徳島ラーメン」。大きく白・茶・黄の三系統に分けられるスープとトッピングされる豚バラ肉などが特徴だ

鳴門鯛の「鯛めし」、徳島ラーメン、、鳴門わかめ、なると金時など、特産物も豊富だ。ご当地食材や名物グルメがぎっしり並ぶ食のテーマパーク・道の駅「くるくるなると」は、地元民、観光客ともに人気がある。

「徳島ラーメン」。大きく白・茶・黄の三系統に分けられるスープとトッピングされる豚バラ肉などが特徴だ
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「徳島ラーメン」。大きく白・茶・黄の三系統に分けられるスープとトッピングされる豚バラ肉などが特徴だ
秘境の渓谷や最新DMVも

西部エリアには、吉野川の激流が生んだ渓谷「大歩危(おおぼけ)・小歩危(こぼけ)」、野趣あふれる秘境にかかる吊り橋「祖谷のかずら橋」など、自然を満喫できる絶景スポットが集中。南部エリアには、四国最東端の「蒲生田岬」や、うみがめの産卵地・大浜海岸がある。また、線路と道路の両方を走行できる夢の乗り物「DMV」(デュアル・モード・ビークル)体感のチャンスも!

 

整備進行中の「徳島南部自動車道」により、今後ますます徳島小松島港の岸壁から県内各地への移動もラクラク、さらに広域かつ便利な観光アクセスに期待大だ。

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