【特集】次こそ行きたい!
絶景クルーズ33

人類の英知が生んだ絶景へ

CRUISE STORY
クルーズストーリー
2019.04.27
運河、橋など、人類が生きていくうえで
英知を絞りだして造られたものたちがみせる絶景がある。
人間の技術と努力が垣間見られる、
クルーズならではの景観美を堪能したい。

コリントス運河(ギリシャ)

 

エーゲ海とコリンティアコス湾を結ぶ運河。全長6,343メートル、最も高いところで79メートルの絶壁に囲まれた運河からは、古代ローマの土木建設技術の高さをうかがい知ることができる。幅は25メートルほどしかなく、壁ギリギリのところを航行する景観が圧巻だ。運河にかかる橋ではバンジージャンプができる場所も。

 

▼ベストシーズンと航行客船:4〜10月。運河を航行できる写真のシードリーム・ヨットクラブなど小型〜中型船が就航。エーゲ海やアドリア海をめぐり、運河に立ち寄るコースを設定している。

©Sea Dream Yacht Club
CRUISE GALLERY
©Sea Dream Yacht Club

アムステルダムの運河(オランダ)

 

100キロメートル以上の運河からなるアムステルダム。世界遺産でもある中央駅を中心に扇形に広がるシンゲル運河内の環状運河地区は、オランダ黄金時代17世紀の面影を感じさせる。航行する船から見られる色とりどりの家々が並ぶ景観も楽しみたい。

 

▼ベストシーズンと航行客船:5〜8月がベストシーズン。北欧に就航する客船、リバー客船などが航行、過去には飛鳥Ⅱの世界一周クルーズでも訪れた。

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セブンマイル・ブリッジ(米国)

 

フロリダ半島の南端からキーウエストを結ぶ、全長約7マイル(約11キロメートル)にわたる橋。左右見渡す限り青い海の真っただ中を走り抜ける爽快感は格別だ。キーウエスト港から車で約1時間、マイアミ発着の前後泊で訪れるのもいい。

 

▼ベストシーズンと航行客船:10〜5月。中型客船〜大型客船が主に就航。ロイヤル・カリビアン・インターナショナルでは最短でタンパ発着の5泊コースあり。

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北米、南米の真ん中あたりに陸地幅が急に狭くなっているところがある。パナマである。1914年、パナマ地峡を開削し湖をつなげたことで約80キロメートルのパナマ運河が完成した。

 

船が唯一の移動手段であった時代、大西洋、太平洋間の移動は多くの日数を要し困難を極めていた。パナマ運河航路はそれを大きく短縮させ人や物資の移動を活発にさせた。2016年、パナマ運河は船舶の数、サイズに対応するためレーンが増設された。最初に運河建設の構想が上がったのが153 4年。完成までに約400年の年月が費やされている。そこには壮大なスケールだけでなく数多くの人々の情熱やロマンがあふれているのだ。

 

写真は大西洋側の旧ガトゥン閘門。2回に分け閘門がロックされ、水位を上げ湖に入って行く過程がわかる貴重な一枚だ。

 

写真・文=篠本秀人

シーズンは1〜3月。航行できる中型客船までを中心に、南米周遊や世界一周などで寄る
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シーズンは1〜3月。航行できる中型客船までを中心に、南米周遊や世界一周などで寄る
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