「イタリアの輝き」を感じながら、
コスタクルーズの新造船で中東をめぐる

もちろん船上で味わえるのはイタリア料理だけではない。スペシャリティー・レストラン「アーキペラゴ」では、イタリア、スペイン、フランスのミシュラン星を持つシェフ3人のコース料理を選んで食することができる(49ユーロ、ペアリングもあり)。

イタリア、スペイン、フランスのミシュラン・シェフのコースを選んで食べられる「アーキペラゴ」。代金の一部は海や海岸を守るためのコスタの活動費になる

そして大型客船では唯一の「フード・ラボ」を備えており、手巻きスシ教室やカクテル教室に参加することもできる。

 

新しく新設されたのは「ハイネケン・スター・クラブ&ビストロ」。ハイネケンのビールと共に、食事、ライブが楽しめる。スシと鉄板焼は安定の人気でにぎわっている。 一方、増えつつある健康志向派やビーガン向けのお店「グリーン・ヘルシー・フード」や「キキ・ポケ」もきちんとラインナップ。

「フード・ラボ」ではカクテル作り、手巻き寿司教室などの体験ができる
モッツァレラチーズの種類を当てる体験もあった
新しくできた「ハイネケン・スタークラブ&ビストロ」
「コロッセオ」の周りにあって人気の「スシノ」
「グリーン・ヘルシー・フード」のラップサンドとフルーツカップ
ピッツェリアの「プミドロ」では焼き立てのピザや船上で作ったモッツァレラチーズを!

■多彩な食がそろう中で

 

大型客船で質の高い食を提供しているコスタだが、食の産地や旬の季節、栄養価などを再考して、500の新レシピを開発。その結果、食料廃棄物を35パーセント削減したという。さらに余剰分の食料はフードバンクを使って寄付を続けている。移動型「スマート・シティ」として、料理や洗濯にかかるエネルギーを減らし、水や廃棄物のリサイクルのシステムも可能な限り取り入れている。

 

興味深いのは、失われそうな各地の地元工芸や伝統を将来に残す取り組みや支援などをコスタクルーズ財団が行っていること。各寄港地の滞在時間を長めにして、その地の本質を見てもらう寄港地ツアーも増やしているそうだ。

 

個人的に気がついたのは重要な内容のお知らせ以外(船内新聞は一応紙でも配布)は、ほぼペーパーレスなこと。レストランのメニューをスマートフォンのQRコードで読み込む船も増えたが、コスタ専用のアプリでは船内新聞や船内マップ、寄港地ツアーのチケットも見られる上、飲食や買い物に使った金額もわかるので、レシートや船内ショップの広告など無駄な紙が減ったのがありがたい。

 

スマートフォンありきの船内生活は年配者にはハードルが高いという声もあるが、スタッフに聞けば十分な対応をしてくれる。

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