予約は必要だが、これが無料で楽しめるのか!と驚いたのが、フランス料理の「ノブレス」。4,6,8品のコースもしくはアラカルトから選べると聞いて、欲張って8品のコースをチョイスしたが、味はもちろん目でも楽しめるコースは、めくるめく食のドラマを見るような時間だった。肉や魚もおいしいが、付け合わせの野菜も絶品で、飛鳥Ⅲでズッキーニのおいしさに目覚めたほど!



圧巻だったのは、イタリア料理「アルマーレ」。一人当たり11000円(税込み)の有料レストランだが、それも頷ける上級食材の数々が、まずはワゴンに載せて運ばれてくる。ここで食材と調理法を選ぶのだが……ホタテとアワビとロブスター、どれにしようかと悩む、贅沢なひとときが待っている。そしてそれら最上とも言うべき食材の数々は、麗しい料理に姿を変え、職人がひとつひとつ手書きしているジノリの華やかなお皿に載せられて供される。口に運ぶと思わずうなる、美食の数々は、まさにクルーズの“ハレ”を彩るゴージャスな瞬間だ。




ほかにも四季折々の料理が楽しめる割烹料理「海彦」、厳選されたスパイスで味わうグリルレストラン「パペンブルグ」など、それぞれが個性ある味を提供している。
■未来へ向けて航行する
初めての乗船は新たな船内施設にキョロキョロしていたばかりだが、その間も飛鳥Ⅲの船内は落ち着いた雰囲気に満ちていた。それと言うのも、この船は揺れをまったく感じないのだ。出港のときも、風景を見ていなければ、いつ港を離れたのかもわからないほど。航行中の細かな振動もまったく感じず、出港早々、最新のテクノロジーがもたらす快適なクルーズに驚いた。
LNG燃料も使える、環境にも配慮した飛鳥Ⅲ。船内施設はもとより、クルーズライフにもテクノロジーにも、飛鳥クルーズが提案する“未来”がある。日本に新たなクルーズ文化をもたらす――そのチャレンジが詰まったこの新造客船の航海が、いままさに始まっている。


Yokohama Debut Cruise鳥羽ほか
日程:2025年8月1日(金)~5日(火)
コース:横浜~鳥羽~横浜
クルーズ代金:65万6000円(アスカバルコニーD)~319万1000円(ロイヤルペントハウス)
船名:飛鳥Ⅲ(郵船クルーズ)
総トン数:5万2265トン
乗客定員:740人/乗組員数:約470人
郵船クルーズ公式サイト:www.asukacruise.co.jp






