飛鳥Ⅱで行く北の大地
道北の美景・美食を余すことなく

CRUISE STORY
クルーズストーリー
2025.10.27

■利尻島をぐるり一周

 

翌日は、利尻島を一周する寄港地ツアーに参加した。稚内港からほど近くでフェリーに乗り込み、約1時間半。到着後は、利尻名物の「うに丼」の昼食が並ぶ食堂へ。「これを食べたくてこのクルーズに乗ったんだ」と声を弾ませる乗客の姿もあった。何度も飛鳥・に乗船しているという女性は、「飛鳥Ⅱなら船内の食事はもちろん、寄港地ツアーの食事にもハズレがない」と力説。ここぞとばかりに船内で味わうべきメニューを教えてもらいながら、楽しいひとときとなった。

 

ほぼ円形の利尻島は、観光地を時計に見立てて案内された。鴛泊港フェリーターミナルを12時とすると、最初に訪れたのは9時の位置にある神居海岸のカムイテラス。海に突き出した展望デッキからは、溶岩で形成された荒々しい海岸線と、その向こうに礼文島の姿を望んだ。立っていられないほどの強風にあおられたが、「利尻ではそよ風」とガイドさんは笑い、参加者を驚かせた。この風こそが利尻昆布の品質を高めると言い、沿岸部には昆布を干すための広場がいくつも点在していた。

 

その後は5時の位置にあるオタトマリ沼、1時の姫沼へ。いずれも利尻富士を映す絶景ポイントとして知られるが、この日は山頂が厚い雲に隠れ、裾野がかろうじて見える程度。「利尻山がきれいに見えるのは年間3割ほど」とのガイドさんの言葉に慰められつつ、その雄大な姿を想像しながら散策を楽しんだ。

 

稚内へ戻るフェリーからは、洋上に明かりを灯す飛鳥Ⅱの姿が遠くに輝いて見え、その美しさを噛みしめるように撮影する人の姿が目立った。

飛鳥Ⅱで行く北の大地 道北の美景・美食を余すことなく
甘く濃厚な利尻名物「うに丼」
飛鳥Ⅱで行く北の大地 道北の美景・美食を余すことなく
稚内から日本海を渡り利尻島へ。行きのフェリーで望んだ利尻富士

出航初日の夜を思い出す。夜明け前、午前4時のアラームで目を覚まし、バルコニーへ出た。スタッフから「3年ぶりの皆既月食が見られる」と聞いたからだ。期待を込めて空を見上げると、赤く染まった満月が洋上に浮かんでいた。そのときは遮るもののない海上で希少な月景を眺める贅沢な時間をしばし堪能し、ベッドに戻った。翌朝、カーテンを開けると、青空を背景に真っ白な風力発電の風車が眼前に迫り、圧倒された。ふとしたときに思いもよらない絶景に出会えるのは、クルーズ旅ならではの醍醐味だろう。

飛鳥Ⅱで行く北の大地 道北の美景・美食を余すことなく
洋上で赤く染まる皆既月食を眺める貴重な体験
飛鳥Ⅱで行く北の大地 道北の美景・美食を余すことなく
バルコニーの外には、風車が迫る留萌港の景色
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