港へ戻ると、船を見送る地元の人々でにぎわい、お祭りのような雰囲気に包まれていた。出港に際して、大谷高校吹奏楽部の演奏や稚内海峡太鼓の打演、南中ソーランの演舞が披露された。デッキではサイリウムライトが配られ、乗客もその熱気に応えた。出港の汽笛が鳴り終わると花火が打ち上がり、大きな歓声が夜空に響いた。
その夜、「フォーシーズン・ダイニングルーム」の入口には立派なタコが飾られ、皆が足を止めた。稚内市から贈られた「宗谷のタコ」だ。夕食ではお造りとして供され、もっちりとした歯応えに甘みが広がる味わいに舌鼓を打った。

稚内港の夜空を彩る打ち上げ花火

秋色満載な3日目の夕食。表面を炙った秋刀魚の寿司と紅葉色の食前酒からスタート
■地域の歓迎が彩る飛鳥Ⅱの旅
全国各地の港を発着地に据える取り組みは、旅の選択肢を広げると同時に、寄港地の人々にとっても大きな喜びとなっていることを感じさせる旅だった。どの寄港地でも温かな歓迎に迎えられ、その笑顔が旅に一層の彩りを添えて忘れがたい体験となった。さて、次はどの港から乗ろうか。

青空の下、心地よい温水に浸かれるジェットバス。船旅の癒やしスポットのひとつ
小樽航路 道北めぐりクルーズ
日程:2025年9月7日(日)~10日(水)
コース:小樽~留萌~稚内~小樽
クルーズ代金:226,000円(Kステート)~1,054,000円(Sロイヤルスイート)
船名:飛鳥Ⅱ(郵船クルーズ)
総トン数:5万444トン
乗客定員:872人/乗組員数:約490人
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