MITSUI OCEAN FUJIが魅せる
にっぽんの美を再発見
“知る”を楽しむ船旅
■日本の神秘を歩き、船では美食。極上の余韻
クルーズ中はデッキ7の「MITSUI OCEAN スクエア」の多彩なカフェメニューが気に入って、何度か足を運んだ。船内の食事はスペシャルダイニング「北斎FINE DINING」や一部の別料金メニュー以外は無料だ。うれしいことに飲み物もアルコールを含め、メニューに料金が記載してあるもの以外、200種類以上がすべて無料だ。


船は日本海を順調に北上し、酒田港に到着した。ここでは羽黒山をバスでめぐるツアーに参加した。
山形県の羽黒山は山岳信仰が今も息づく出羽三山の一つだ。昔から修験道の山伏たちの巡礼地で、羽黒山は現世、月山は死後や過去の世界、湯殿山は未来や再生を司っているそう。現代も、人々が日数をかけて三山を巡礼し、「生まれ変わりの旅」と呼ばれていると聞いた。「羽黒山の頂上にある『三神合祭殿』をお参りすると、三山を参拝するのと同じご利益があります。今日はそこにも行きますよ」とのガイドさんの言葉に、なんだかテンションが上がる。
羽黒山のふもと近くでは、樹齢数百年の杉の木々に囲まれた深い森に立つ「羽黒山五重塔」を見学。緻密に組まれた木造の立派な塔が、明治時代の廃仏毀釈による破壊の危機を免れて、のちに国宝に指定された歴史を知ると、非常に尊く思えた。バスに歩いて戻る山道で、白装束の巡礼者とすれ違った。山中を一人歩く巡礼はきっと、自分に深く向き合う旅なのだろう。



私たちはというと、山頂へバスで到着。開けた場所に大きな三神合祭殿が建っていた。厚みが2・1メートルもあるどっしりとした茅葺屋根に伝統の重みを感じる。ツアーで快適に来れたことに感謝しながら、出羽三山の神すべてが祀られた本殿に手を合わせた。


■小さな港にも寄港、まだ見ぬ旅へ
クルーズ中に顔見知りになった方が、にっぽん丸の食事が大好きなので三井オーシャンフジでも期待して乗船したと話してくれた。その期待に十分応えて、メインダイニング「ザ・レストラン富士」では和洋のグルメなコース料理を堪能。ビュッフェ式の「テラスレストラン八葉」は、クルーの多国籍ぶりを反映して料理が幅広くアイデア豊富で、いつも食事を楽しめた。プールサイドでもしっかりした食事ができるなど、長い航海にも備えたダイニング施設の充実ぶりには本当に感心した。
海に囲まれた日本には100近い港にクルーズ船が寄港するという。三井オーシャンフジは、大型船が入港できない小さな港にも寄港できる強みを存分に生かして、これからもきっと、まだ見ぬ旅へと連れて行ってくれるに違いない。






青森ねぶた祭・秋田竿燈まつりと夏の日本海クルーズ
日程:2025年7月26日(土)~8月7日(木)
コース:横浜~神戸~釜山~境港~舞鶴~直江津~酒田~秋田~青森~東京
※取材は境港~酒田
クルーズ代金:127万4000円(オーシャンビュースイート)
~482万9000円(MITSUI OCEANスイート)
船名:三井オーシャンフジ(商船三井クルーズ)
総トン数:3万2477トン
乗客定員:458人/乗組員数:340人






