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クルーズ・オブ・ザ・イヤー、飛鳥U世界一周がグランプリ
業界
2018/12/07
日本外航客船協会(JOPA)は7日、「クルーズ・オブ・ザ・イヤー2018」の選考結果を発表、「飛鳥U」の世界一周クルーズがグランプリを獲得した。クルーズ・オブ・ザ・イヤーはJOPAおよび日本旅行業協会(JATA)の会員会社を対象に優れたクルーズ商品を募集、国土交通省、観光庁、JATAの後援で2008年から実施し、今年が11回目となる。11月15日に選考会を行い、クルーズ商品等17点の応募からグランプリ1点、優秀賞4点、特別賞3点を決定した。今年からグランプリには国土交通大臣賞も付与される。

グランプリは郵船クルーズの飛鳥Uが3年ぶりに実施した世界一周クルーズ。休止期間による市場ニーズの不確定要素を乗り越え、一周コース乗客で完売したことなどが高く評価された。

選考結果と選評は下記のとおり。授賞式は12月13日に海運ビルで行われる。


■グランプリ(国土交通大臣賞):飛鳥U 2018年世界一周クルーズ
(郵船クルーズ株式会社)

2015年以来、3年ぶりの再開となった北半球周遊型の世界一周クルーズは、不安定な国際情勢や3年の休止期間による市場ニーズの不確定要素を乗り越え、一周コース乗客で完売し、さらに同船に初めて乗船する乗客が約3割に達するなど、わが国における「世界一周クルーズ」の存在意義を明確に証明したことがグランプリに値するとともに、記念すべき第1回国土交通大臣賞に相応しいとして、高く評価された。特に政情不安定な地域の寄港地選定では関係各所から情報を収集し、安全な運航を達成したことは称賛に価すると評価された。


■優秀賞:「MSC スプレンディダ」で行く 実りの秋、彩の日本一周クルーズ
(株式会社ジャパネットホールディングス)

本クルーズは、通販会社として著名な株式会社ジャパネットホールディングスが、今までクルーズ旅行を体験したことのないアクティブシニアをメインターゲットに、テレビショッピングで動画を利用した販売や、カタログでの紹介など、新しい形のクルーズの売り方で販売し、乗船客のほとんどがクルーズ初乗船で、将来のリピーターとなり得る層の開拓に成功したことが高く評価された。また、船旅のイメージをキープしたまま申し込みの敷居を低くするとともに、不安を払しょくできる取り組みなどを実施。更にアルコールを含むドリンク飲み放題、港から近隣観光地までの無料の循環バスの運営等を実施するなど、チャータークルーズらしいクルーズ商品に仕上げた点も評価された。


■優秀賞: 「にっぽん丸」 ワンナイトクルーズによる市場開拓
(商船三井客船株式会社)

「食のにっぽん丸」の特性を活かし、自家製パンをふんだんに提供した「横浜/神戸ワンナイトクルーズ〜にっぽん丸パンまつり〜」、瀬戸内海クルーズのさらなる深化を志向し、瀬戸内9県からの出展での名産品販売と、各県の代表的食材を使った和洋の特別朝食などを提供した「秋の瀬戸内海ワンナイトクルーズ」、海洋国家にっぽんにおけるC(国民ひとりひとり)とSea(海)を近づけるための「C to Sea クルーズ」という3本のワンナイトクルーズを、気軽に乗ることのできるという特性を生かして日本のクルーズマーケットの育成に活用し、クルーズ未経験者が7割以上を占めるという成功を収めたことが高く評価された。


■優秀賞: 世界遺産とまだ見ぬ地をめぐる悠久のオリエンタルクルーズ
(日本クルーズ客船株式会社)

就航20周年を迎えた「ぱしふぃっく びいなす」が、就航デビュークルーズ以来、着実に進化させてきたオリエンタルクルーズの集大成として、社員を対象にアイデア公募を行い、「世界遺産に直接行く」、「世界三大仏教遺跡に行く」、「大航海時代のロマンを感じる」、「未だ見ぬ秘境の地へ行く」、「就航20周年の感謝」の5つのテーマをコンセプトに商品造成を行い、目標を上回る集客を達成したことが高く評価された。


■優秀賞:阪急交通社創業70周年特別企画

2018年ゴールデンウィークW(2船同時)チャーター
「MSCスプレンディダ」 「ノルウェージャン ジュエル」
(株式会社阪急交通社)

創業70周年記念として、ゴールデンウィークに海外の大型クルーズ客船「MSCスプレンディダ」と「ノルウェージャン ジュエル」という日本マーケット初登場の2隻を、同時に全船チャーターし、シニア層はもとより、現役世代、ファミリー層、祖父母と孫といった3世代層まで6,000人を超える幅広い世代の集客に成功して、日本のクルーズマーケットの裾野を大きく広げたことが高く評価された。


■特別賞: 木更津港 東京湾東側のクルーズ船寄港地を目指して
(千葉県 木更津市)

2年連続で客船「ぱしふぃっく びいなす」による同港発のクルーズ商品を造成し、約8割が新規顧客という集客を達成した。この時の木更津市内外の行政機関のみならず、港湾関係団体や、旅行業者、販売業者等幅広いメンバーで構成した「みなとまち木更津プロジェクト推進協議会」の、地域一丸となったクルーズ船の誘致活動が高く評価された。また同港は、羽田から約30分、成田からは約60分という両空港からのアクセスの優位性により、フライ&クルーズによる発着港としての高いポテンシャルがあり、さらにスペックとしては22万総トン級の外航クルーズ船でも受け入れることができる機能も整備されていることから、東京湾における東京、横浜に次ぐ第3のクルーズ港として高い潜在能力を持っており、今後の発展性についても評価された。


■特別賞: 気軽にSlim Cruise 船旅・クルーズフェリーをもっと身近に
(株式会社 サンスターライン)

定期フェリーを利用して船旅を楽しむクルーズフェリーは、本格的なクルーズの入門編となっており、特に若年層を船旅に誘う手段として魅力的なクルーズ商品である。日韓の国際フェリーの魅力を若者に広めるために、旅行会社と提携して「クーポン販売サイト」での広告宣伝、「インスタグラム」、AIを搭載した「ターゲティングツール」の導入などSNSを軸にコマーシャルを展開するなどの新規の手法でマーケットを拡大し、クルーズフェリーを若者層に身近な存在にすることに成功し、潜在的なクルーズ顧客につなげたとしたことが高く評価された。


■特別賞:新宮港 熊野の海の玄関口
(和歌山県 県土整備部 港湾空港局、和歌山県 新宮市役所 企画政策部)

新宮港は、外洋である太平洋に面しており、長周期波やうねり性の波浪の影響を受けやすい港であるが、外防波堤の整備や、波浪観測データのリアルタイム提供など、ハードとソフトを組み合わせた対策を積極的に行うことにより、クルーズ客船の入港実積を向上させ、「世界遺産・熊野―海の玄関口」としての定着に努めた。また、平成18年に組織した「新宮港みなと観光交流促進協議会」を基盤に、2018 年7月には、和歌山・三重両県の県境を越える3市6町1村が集う「新宮港クルーズ振興広域協議会」を立ち上げ、新宮市の観光・交通・港湾等の関係者を集約した「新宮港クルーズ客船受入協議会」も組織して、広域でのクルーズ船の誘致活動と寄港地観光の開発並びにおもてなしの向上等、積極的な活動が高く評価された。







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