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太平洋フェリーの新「きたかみ」、横浜で内覧会
フェリー
2019/01/23
 太平洋フェリーの新造船「きたかみ」(1万3694トン)が25日、仙台〜苫小牧航路に就航する。就航に先立ち23日、横浜港・大さん橋ふ頭で内覧会を開催した。志甫裕社長は、「フェリー業界は、高速道路の優遇政策や燃料油価格の高騰、来年1月から強化されるSOx(硫黄酸化物)排出規制などにより厳しい事業環境にある。こうした中、公共交通機関の一員として、CO2削減に向けたモーダルシフトの推進という社会的使命を担っている。新造船就航により、引き続き人的交流と物流の活性化に貢献し、将来にわたる安全・安定運航を目指していく」とコメントした。

 同船は三菱重工業下関造船所で建造された。太平洋フェリーの新造船は2011年に就航した名古屋〜仙台〜苫小牧航路の「いしかり」以来、約8年ぶりとなり、同社船としては第12船目となる。旧船「きたかみ」とリプレースされ、従来船は、「海外売船を検討している」(志甫社長)。

 デザインコンセプトは「SPACE TRAVEL」。宇宙空間をイメージするデザインとしており、中央階段や中央ロビー、展望プロムナードではプロジェクションマッピングにより、宇宙の幻想的な映像を映し出す。客室は大部屋を廃止し、全室をカプセルタイプのベッドと、一人用やペットと泊まれるウィズペットを含む個室とし、プライバシーの確保を図った。志甫社長は、「仙台/苫小牧航路は生活路線となっており、年に複数回利用するリピーターが多い区間となっている。これまでの当社船のイメージである豪華さから少し離れた、船旅に慣れたお客さまの使いやすさを重視した」と説明する。

 また、バリアフリー化も進めたフェリーとなっている。交通エコロジー・モビリティ財団が日本財団の支援を受けて実施する海上交通バリアフリー施設整備助成を受けており、同船が助成対象船舶の200隻目となった。

 物流面では、トラック積載能力が166台、乗用車が146台と従来船とほぼ同じとした。東北〜北海道間は陸続きではなく、輸送手段が鉄道か海上輸送に限られるため、他エリアと比べて海上輸送の利用率は既に高い。志甫社長は、「太平洋フェリーとしては無人航送がメインとなるが、今後も(物流面では)同じような傾向が続くだろう」と見通す。有人トラック輸送への対応では、ドライバーズルームは全て個室化し、ベッドのマットレスは特殊加工された最新素材を採用。「(ドライバーに対して)良質な睡眠環境を用意した」(志甫社長)。

 燃費性能は従来船と比べて約10%向上。20年1月からのSOx規制に対しては、基本的に規制適合油で対応していく方針だ。志甫社長は、「適合油の価格は不透明だが、現状より高くなることは間違いない。上昇コストをどのように対応していくかが今後の課題だ」と語った。

【主要目】全長192.5m、全幅27m、1万3694総トン、最大速力24.55ノット、最大出力8000kw×2、旅客定員535人、トラック輸送能力166台、乗用車輸送能力146台


写真右:大さん橋に着岸する「きたかみ」
写真中:プロジェクションマッピング
写真左:特等(洋室)







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