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取材協力:韓国観光公社
2014年完成予定の釜山の新クルーズターミナル。駅と直結しアクセスも抜群
日本も負けていられない!? 韓国の大規模な港湾整備と客船誘致
韓国各地ではいま、大規模なクルーズターミナルの整備が進んでいる。
寄港地として定番の釜山を中心に、現地取材で見えてきた韓国の客船誘致活動とは。

MSCクルーズで巡る地中海の船旅
2014年にまずクルーズターミナルが完成し、2020年にオフィスビルや公園などすべてが整う予定の釜山港
「あちらが釜山駅になります。クルーズターミナルからは動く歩道で直結するんですよ」。 そんな案内を受けながら驚いた。海に面した目の前の工事現場が、あまりに広大だからだ。

クルーズの寄港地としてもおなじみの釜山では、現在2014年の完成を目指し、新たなクルーズターミナルの建設が急ピッチで進められている。港の開発総面積は152万平方メートル、東京ドーム33個分もの広さを誇り、そこに日本円で実に6300億円もの投資がなされている。クルーズターミナルはその心臓部にあり、いわば「クルーズターミナルを中心とした街づくり」が行われている。

上がその完成予想図だ。もともと釜山には、駅の目の前に世界第5位の取扱数量を誇るコンテナターミナルがある。それを北部の「釜山新港」に移築、空いた部分にクルーズとフェリーのターミナルが新たに建設される。ターミナルは2014年完成予定だが、その先、2020年をめどにターミナルのそばにはショッピングセンターやオフィスビルが新たに並ぶ。また敷地内に公園やオペラハウスといった文化施設も設けられる。


将来を見越して
架けられた高い橋
クルーズターミナルを中心とした釜山の都市計画には、明確な未来予想図がある。たとえばクルーズターミナルの目の前には新たな橋が建設されているが、そのけた下は海面まで約66メートルも確保されている。現在アジアに配船されている最大客船「ボイジャー・オブ・ザ・シーズ」(13万7276トン)も通航可能で、バース(岸壁)も同船が停泊可能な360メートルの長さが確保されている。

万一それより大きい22万トンの「オアシス・オブ・ザ・シーズ」が入港することになったり、複数の大型客船が同時入港する場合は、現在使用中のクルーズターミナルと併用するという。つまりオアシスとボイジャーの2隻の同時入港も可能になる。

ちなみに日本に関して言うと、東京のレインボーブリッジは海面までのけた下が約52メートル、横浜のベイブリッジでも約55メートル。この橋の低さゆえに、東京港は中型船までしか入港できない。2013年に予定されているボイジャーの東京発横浜着クルーズで実際に乗船する場所は、客船ターミナルではなくレインボーブリッジの外の大井ふ頭。横浜港での下船場所は本牧ふ頭または大黒ふ頭と、いずれもベイブリッジの外側になる。そのほか、神戸・福岡・長崎・那覇といった港はボイジャーの入港が可能だが、オアシス・クラスと同時入港となるとお手上げだ。
 
大規模な埋め立ても行われている釜山港。左手のグレーの屋根が釜山駅
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