HOME > 特集INDEX > 特集 日本も負けていられない!? 韓国の大規模な港湾整備と客船誘致
取材協力:韓国観光公社
2014年完成予定の釜山の新クルーズターミナル。駅と直結しアクセスも抜群

整備が進むターミナル
新たな観光地の創出
韓国でクルーズターミナルを整備し、クルーズ客船を誘致しているのは、釜山だけではない。同じく南沿岸部の麗水(ヨス)では2012年に開催された世界博覧会にあわせ、会場内に10万トンクラスが2隻入港できるターミナルが設けられた。

観光客誘致のイベント開催にも積極的だ。麗水の世界博覧会に加え、2013年春には韓国南部の順天湾で、アジア初の「国際庭園博覧会」が開催される。順天湾にはラムサール条約にも登録された湿地があり、この博覧会にあわせて大規模に整備。韓国きってのエコ・ツーリズムの拠点として花を開かせようという狙いがある。

またこうしたイベントをめがけてきた観光客を、周辺の都市へ誘導する観光コースの周知も行っている。たとえば多島美で知られ、“韓国のナポリ”と言われる統営(トンヨン)など、都市を拠点に足を延ばして満足できる小さくも愛らしい街を積極的にPRしている。

韓国観光公社のイム・ジョンウ氏は言う。「歴史的な観光スポットというのはある程度限りがあります。リピーターを獲得するためには既存の観光スポット以外の魅力が必要なのです。だから釜山では毎月お祭りやイベント、展示会などを開催し、観光客誘致に努めています」。その効果は大きく、2012年で17回目を迎える釜山国際映画祭には、期間中約20万人の集客があった。また毎年10月に開催される釜山世界花火大会は打ち上げられる花火の数がギネスブックに登録されていて、「ぱしふぃっく びいなす」や福岡との間を往復するフェリー「ビートル」を利用した観覧クルーズも実施されている。

「それ以外にも釜山にはギネスブックに登録されているものがあとふたつあるんです。ひとつが2009年に完成した新世界センタムシティで、こちらは『世界一大きいデパート』として登録されています。もうひとつは『ビーチに並んだパラソルの数』です。ギネスに登録と聞くと、見てみたいと思いませんか」。そう語るイム氏の言葉からは、「観光資源に限りがあるなら、新しく創作しよう」という強い気概が感じられた。
 
万博で活用された麗水の客船ターミナル。跡地はショッピングモールなどになる予定
 
順天湾の国際庭園博覧会の会場完成予想図。アジアで初めて開催される
 
順天湾の湿地では、ボートに乗りながら多様な生物を観察できる

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