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ぱしふぃっく びいなす(日本クルーズ客船) 郵船トラベルチャータークルーズ 「家族で船旅!」で満喫した熊野の秋
ボイジャー・オブ・ザ・シーズ(ロイヤル・カリビアン・インターナショナル)
(写真・文=長浜和也)

郵船トラベルが「ぱしふぃっく びいなす」をチャーターし実施した「秋の味覚と世界遺産・熊野古道クルーズ」は、週末金曜から日曜までの日程。おかげで現役世代や子供の乗客も多く、同船クルーズコーディネーターの廣田由紀子さんも「平均年齢がいつもより“干支ひと回り”も若い!」と驚いていた。取材中、筋肉隆々の若き男性グループを見かけたので「もしかしてアクロバットショーのダンサーですか?」と質問したら「いや、俺たち乗客で三兄弟。両親に誘われて初めての船旅っす」と返事があったことも。

このクルーズの出発地となる木更津市は専属の「クルーズ振興担当」を設けるなど積極的に客船の受け入れを進めている。その取り組みは日本外航客船協会が主催する「クルーズ・オブ・ザ・イヤー2018」で特別賞に選ばれるほどだ。特に評価理由では「2年連続でぱしふぃっく びいなすによる同港発のクルーズ商品を造成し、約8割が新規顧客という集客を達成した」とされているほどに同船との連携は深い。

実際、「広告に載っていた熊野古道とショーのプログラムが面白そうだったので、すぐに申し込みした」という声も多かったが、それ以外にも木更津港から出航することがクルーズの動機となった乗客も少なくない。興味深かったのは「母の足が弱くなったので、家の近くにある木更津出港のクルーズは利用しやすい」などの理由で参加した母親と娘さんという組み合わせが多く乗船していたことだ。

熊野古道を目でも舌でも堪能

「足腰が弱くて」という乗客の中には地形が厳しい熊野古道の観光を不安に思っていた人もいた。しかし、からりと晴れた天候のおかげもあって「本当はあきらめていたけれど、那智の滝まで下りることができた」とオプショナルツアーを堪能できたという。足が不自由な高齢のご婦人がバスから降りるときには、ご婦人の体を複数のスタッフで支えるなど、郵船トラベルスタッフが乗客をサポートしている姿も幾度となく見かけた。

実は寄港地である新宮港もクルーズ・オブ・ザ・イヤー2018の特別賞を受賞している。その受賞理由で「寄港地観光の開発、並びにおもてなしの向上等、積極的な活動が高く評価された」とあるように、客船の入出港時には多くの人が集まって盛り上がる。今回は、新宮港のふ頭会社が新たに始めた「養殖なまず」のフライや唐揚げが振る舞われた。

社長自ら勧めてくれた唐揚げは、川魚の臭みがなく淡泊な白身がほくほくと口の中でほぐれていった。「本当においしいのは刺身なんですがね」という社長さんは、将来ぱしふぃっく びいなすのディナーでも提供したいと語っていた。

地場食材を豊富に取り入れたディナーも「秋の熊野古道」を楽しませてくれる。お造りの「梅真鯛」では、養殖物ながら紀州名産の梅エキスで育てたおかげでさっぱりとした味で、鯛本来の甘みを堪能できた。料理長の北山智博氏に話を聞くと、特に苦労したのがメインディッシュで提供した「熊野牛」だったという。「ただでさえ熊野牛は希少。それに加えてクルーズでは良質だけど量が少ない部位を提供しようと考えていたので、それだけの数を調達するのにとても苦労した」(北山氏)。

最終日の朝、メインダイニングで、お孫さんと初めてのクルーズを体験したというご夫婦に会った。「前から孫と一緒に船旅をしたかったけれど、休みの都合でなかなか実現できなかった。多くのクルーが気遣ってくれたおかげで孫も私たちも本当に楽しかった」と長年の夢がかなったクルーズを振り返っていた。

■取材メモ

ぱしふぃっく びいなす20周年記念
秋の味覚と世界遺産・熊野古道クルーズ

日程:2018年11月9日(金)~11日(日)
コース:木更津~横浜~新宮~横浜
船名:ぱしふぃっく びいなす
(日本クルーズ客船)
総トン数:2万6594トン
乗客定員:620人/乗組員数:220人
取材協力:郵船トラベル
https://www.ytk.jp/cruise/
新宮港
心あたたまるお出迎え
熊野観光の玄関口・新宮港の心あたたまるお出迎え
世界遺産に登録された熊野三山へほど近く、「いにしえ」を感じられるのが魅力の新宮港らしく、入港時は平安装束や雅楽の生演奏で迎えてくれた。出港時の紙テープ投げでは見送る側も見送られる側も大いに盛り上がった。
特別ディナー
熊野牛の山椒焼き
紀州が生んだ貴重な食材を
ぜいたくに集めたディナー
希少な熊野牛に、地元のブランド魚「梅真鯛」「海桜鮪」などを取り入れた特別ディナーで“紀州”を味わった。希少で良質な部位を使った熊野牛の山椒焼き(写真左)は、程良い弾力と赤身と脂の絶妙な舌触りを堪能できた。
口笛奏者の柴田晶子さん
世界大会での優勝経験を持つ口笛奏者の柴田晶子さんのつややかな演奏に皆が聴き入った。『HERO』で有名な歌手・麻倉未稀さんらも登場
オプショナルツアーの参加者をサポート
郵船トラベルのスタッフは全員が黄色のウインドブレーカーを身にまとい、オプショナルツアーの参加者をサポートした
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