シークラウド・クルーズ、美しき帆船でめぐる、イベリア半島&バレアレス諸島

シークラウド・クルーズ、美しき帆船でめぐる、イベリア半島&バレアレス諸島
CRUISE STORY
クルーズストーリー
2026.10.27
ドイツ船社シークラウド・クルーズが運航する「シークラウド・スピリット」は、スペインで建造された帆船だ。今なお人力で帆が張られ、風がよければ風の力だけで航行できる。その就航5周年を祝うクルーズに参加した。
写真・文=冨永真奈美
目前に広がる大海原。乗客にも時折開放されるブリッジ(操舵室)は、海景色を満喫できる絶好の場所だ

リスボン・クルーズ・ターミナルで、帆を下ろした状態の帆船「シークラウド・スピリット」を見たときこう思った。まるで水辺で羽をしばし休めている白鳥のようだなと。全長138メートルの真っ白な船体は陽光を受けて輝き、57・9メートルのメインマスト含む3本のマストは優雅で均整の取れた白鳥の首を彷彿とさせる。この船の周りだけ、異なる時代の空気が流れているかのようだ。

 

乗船してデッキに立つと、無数の索具に囲まれていることに気付く。マストを支えるシュラウド、梯子状のラットライン、帆や帆桁を操るロープ……一見無秩序に見えて、無駄な線は一切無い。精緻に織られたタペストリーを思わせる幾何学的な美しさに、ただ見惚れた。

シークラウド・スピリット
帆を上げたシークラウド・スピリット
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