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パンスタードリーム運航再開、対馬の高速船航路にも参入

2022.11.02
フェリー

韓国パンスター(日本総代理店サンスターライン)が大阪~釜山間の国際定期フェリー「パンスタードリーム」の運航を再開させた。2日午前10時前、大阪港国際フェリーターミナルに入港した(写真)。日韓フェリーは新型コロナウイルス禍で各社とも旅客事業を休止してきたが、水際対策緩和後で初めてとなる。

 

「パンスタードリーム」はコロナ禍で2020年3月27日から運休。その後、旅客を乗船させないで貨物のみ輸送することもあったという。しかし先頃、水際対策が緩和されたことに伴い、官民による「大阪港・阪南港健康危機管理連絡会議」(議長=大阪検疫所)で運航再開について検討。その結果を受けて、再開することになった。なお釜山港では、コロナ禍以前に週末だけ行っていたワンナイトクルーズを、4月から再開しており人気となっているという。

 

1日に釜山港を出港、2日に大阪港に入港した。旅客船事業の再開は約2年7カ月ぶり。サンスターの職員が旅客として乗船した。大阪港では、大阪税関や検疫所など関係者が船内で、乗客を誘導する動線の確認も行いながら対応した。当面、検疫システムが正常化されるまで、試験運航として行う。パンスターの金会長は「これからたくさん利用してもらうことを大いに期待している」と述べた、

 

11月の運航スケジュールは、コロナ前と同様に週3往復。大阪が月水金の午後3時発、釜山が火木土の午前10時着。釜山が日火木の午後3時発、大阪が月水金の午前10時着。 旅客運賃は片道2万5000円(大人一人)。当面、電話予約のみで、乗船の前々日の午後5時までの事前予約が必要。韓国、日本入国時は空港と異なる必要事項があるため、事前に要確認。予約・問い合わせ先はサンスターライン(電話06-6614-2516、午前9時~午後5時、受付:月~金)。

 

なお、パンスターは釜山~対馬間でも高速旅客船事業に参入する計画。対馬は韓国からの観光地として人気で、同航路は複数の韓国船社がフェリーや高速船を運航し、JR九州高速船も寄港していた。しかしコロナ禍で各社休止し、韓国船社では撤退したところもある。パンスターは運航されていた高速船を購入。対馬航路に参入する準備を進めており、旅客事業の拡大が期待されている。

 

 

パンスタードリーム運航再開、対馬の高速船航路にも参入
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