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アイスランド、EPIでクルーズ船を格付け、港湾使用料に反映

2022.12.27

ファクサポート社/アイスランド港湾協会は2023年からレイキャビックなどファクサフロワ湾の港に停泊するクルーズ船を対象に、環境保全対応の評価システムを導入する。環境ポートインデックス(EPI)の基準に沿って、寄港中の環境対策を点数化し、港湾使用料に反映させる。

 

同社は「目的は、客船がより環境に優しく持続可能な運航をするための金銭的なインセンティブシステムを確立すること。港での環境パフォーマンスを評価するためのデータは、出港後72時間以内に提出する必要がある」としている。

 

具体的には、そのデータを基に各船を0点(ワースト)から100点(ベスト)の間でEPIスコアを受け取り、EPI評価により港湾使用料が最大17.5%の減免、最大75%の追加料金が適用される。EPIスコアが30点未満と30点以上では、使用料は比例して増減する。

 

クルーズ船社の反応について同社は「一般的に環境問題は船社にとって戦略の一部であり、さらにエンドユーザーは購買において環境問題を重視するようになっている。良い反応があった」と説明している。

 

ISO14001環境マネジメントの認証を取得したファクスポート社は、さらに多くの取り組みを進めている。2023年春には、レイキャビクのオールドハーバーに寄港する小型クルーズ船向けに陸上電源接続を稼働させる予定。今後6年間で大型クルーズ船のための陸電供給施設も整備する計画。

 

2024〜2025年に建設予定のスカルバッキーのクルーズ・ターミナルビルは、建築物の持続可能性を評価、格付けするブリーム認証を取得する見通し。すべての岸壁にLED照明が導入され、港湾車両の大半は再生可能エネルギーで稼働している。

 

最大220メートルの船に対応するアークラネースの拡張岸壁は、100%リサイクル鋼材を使用する計画。

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