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タンパ港湾庁、新たに船員向け施設を開設

2023.02.15

米国フロリダ州のタンパ港湾庁は、来訪する船員を支援する新たな拠点を開設する。新センターは港の「クルーズ・ターミナル3」に位置し、荷物や郵便物の発送、受取所のほか、船員向けの無料Wi-Fi環境を整備する。同港湾庁は「収入の少ない発展途上国の船員やタンパ港の施設を利用する船員の身体的、社会的、精神的なニーズを満たすため」としている。

 

タンパ港の船員センターは現在、ボランティアスタッフによって運営されており、年間2万6000個以上の荷物の発送・受取を取り扱っている。滞在時間が短い船員には、週に8回程度、年間約400件の買い物ツアーを行なっている。Wi-Fiや電話、仲間との交流などを目的に、毎年1万人以上が同センターを利用している。パンデミックを契機に、船員に対する物心両面からのケアはより重要な課題となっている。クルーズ船には多くの船員が乗り組んでいるだけに、新たに設置するセンター施設は特に歓迎されそうだ。

 

同港では岸壁からセンター、郵便局、銀行、ショッピングセンターなどへの船員の送迎も実施。さらに、センター職員は医療、薬局、歯科治療、法律扶助、レクリエーションなどもサポートし、船員の福利厚生にも配慮。また、乗組員の外出用にクローゼットを無料で提供する。

 

同港は今年、カーニバル・クルーズ・ライン、ロイヤル・カリビアン・インターナショナル、ノルウェージャン・クルーズ・ラインなどのクルーズ船12隻が合計212回寄港する予定。

タンパ港湾庁、新たに船員向け施設を開設
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