News

G7広島サミット、大規模交通規制で客船・フェリーにも影響

2023.05.12
業界

今月19~21日、広島市内で開催される先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)が、広島港に寄港を予定していた外国クルーズ客船や、広島港が結ぶフェリー・高速船などに影響を及ぼしている。サミットの会場は宇品島のグランドプリンスホテル広島。サミット会期中だけでなく、前後の18日~22日に市内で大規模な交通規制が実施されることが背景にある。

 

ポナンの「ル・ソレアル」は13日に広島港に入港予定だったが、鞆の浦(広島県福山市)に変更した。キュナードラインの「クイーン・エリザベス」は15日~24日の横浜発着クルーズで、17日に広島港に寄港を予定していたが、鹿児島港に変更。ウインドスター・クルーズの「スター・ブリーズ」も14日と18日に広島寄港を予定していたが変更し、スワン・ヘレニックの「SHミネルバ」も16日と21日に広島入港予定だったが変更した。広島港への外国客船の5月の入港は、16日のハパグロイド・クルーズの「ハンセアティック・ネイチャー」までとなっている。外国クルーズ船社は、寄港地を3年前に予約してスケジュールを組み、2年前から販売を開始することが多い。販売後にサミット対策の交通規制が決まり、十分な観光もできないと見て、寄港地変更を決めたようだ。

 

サミット会場近くには、広島港宇品旅客ターミナルがあり、宮島、江田島、呉、松山、島とも結んで多くの航路が就航しているが、各社は一部で運休や減便することを明らかにしている。広島港~宮島港~プリンスホテル港間で高速船を運航する瀬戸内シーライン(瀬戸内海汽船)は、8日から17日までプリンスホテル港へ寄港せず広島~宮島の直航便で運航している。18日~21日は全便運休、22日~23日も直航便とする。瀬戸内シーラインは広島港~江田島小用港で高速船を運航し、通常1日に1便プリンスホテル港に寄港しているが、8日~23日は同港に寄港せず直航便としている。広島港と似島を結ぶ似島汽船は、18日~22日の間、3便を対象に減便する。

 

このほか瀬戸内海汽船は宮島港~呉港間で土日のみ運航しているが、20日~21日は運休する。瀬戸内海汽船はレストラン船「銀河」の運航を、17日~21日取りやめるという。もともと月火曜を運休日としているため、15~23日の間は休みとなる。一方、広島港~呉港~松山観光港間のフェリーと高速船は通常運航を継続。同航路は瀬戸内海汽船と石崎汽船がそれぞれ配船している。瀬戸内シーラインの広島~江田島三高港航路のフェリー、広島港~髙田港~中町港の高速船は通常運航する。

 

TOPへ戻る
シェアアイコン