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NCLHの7月〜9月、四半期ベースで過去最高の売上高
ノルウェージャン・クルーズライン・ホールディングス(NCLH)は4日、2025年第3四半期(7月〜9月)の決算を発表した。売上高は29億3814万2000 ドル(前年同期比4.7%増)、純利益は4億1929万5000ドル(同11.7%減)だった。四半期ベースで過去最高の売上高を達成したが、新造船の減価償却、運航コスト増などにより減益だった。
この結果、第3四半期まで(2025年1月〜9月)の売上高は前年同期比2.9%増の75億8319万2000ドル、純利益は同37.6%減の4億899万2000ドルとなった。減益の主な要因は、債務の返済・借り換えに伴う支払利息の増大や、為替差損、新造船就航による固定費、減価償却費の増加など。
第3四半期の1株当たりの利益(EPS)は0.86ドル、調整後EBITDA(金利、税金、償却前利益)は10億1900万ドルで前期(第2四半期)の予想を上回った。調整後純利益は5億9600万ドルで予想(5億7100万ドル)から上振れした。調整後EPSは1.20ドルで前期予想の1.14ドルから上昇、前年同期に比べ17%増加した。
予約状況については、運営する3ブランド(ノルウェージャン・クルーズ・ライン、リージェント・セブンシーズ・クルーズ、オーシャニア・クルーズ)全体で、2025年残り期間から2026年にかけて引き続き堅調。第3四半期はカリブ海クルーズの強い需要が牽引し、過去最高の予約件数を記録。これにより、今後12カ月は最適範囲内の予約を維持している。期中の乗船率は106.4%で、前回予想(105.5%)を上回った。
通期見通しについて同社は、実質的な利益を表すネット収益率(一定通貨ベース)は前年比2.4%〜2.5%増を見込んでいる。調整後EBITDAは予想を据え置き27億2000万ドル、調整後純利益の予想も変更なしで10億4500万ドルとする一方、調整後EPSは従来の2.05ドルから上方修正し2.10ドルを予想している。
写真提供:ノルウェージャン・クルーズ・ライン

