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ラ・スペツィア港の陸電施設、「コスタ・トスカーナ」で実証試験
2025.12.19
港
ラ・スペツィア港は18日、整備を進める陸上電源施設からコスタ・クルーズの「コスタ・トスカーナ」に接続した。同港は来シーズンの本格稼働を目指す。
今回の実証試験は今年10月に続いて2回目で、同船の定期寄港に合わせて実施。試験は電力接続および電力供給レベルに関する技術・運用に焦点を当て行った。
陸電施設を導入した東リグリア海港湾システム庁は、既存インフラとショア・リンク社が提供するケーブル管理システムを通じて、電力網と船が正常に接続できることを確認した。この試験により運用上の適合性の評価が可能となり、寄港中の船舶が船内発電機を停止するためのシミュレーションも実施した。
同システム庁のブルーノ・ピザーノ長官は、「次のクルーズシーズンに向けてシステムを完全稼働させるための準備試験を継続しており、試験は成功裏に完了した」とコメント。
コスタ・クルーズのロベルト・アルベルティ上級副社長兼チーフ・コーポレート・オフィサー&最高財務責任者(CFO)は、「コスタは2050年までにネットゼロ排出の船隊を実現する目標に向け、脱炭素への取り組みをあらためて強化している。今回の試験は、航行中のみならず寄港中も含め、船の環境性能を向上させるための重要な前進となった」と述べた。
写真提供:コスタ・クルーズ

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