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鳴門海峡うずしおクルーズに新「咸臨丸」が就航

2021.03.18
フェリー

鳴門海峡のうずしおクルーズを手がけるジョイポート南淡路(兵庫県南あわじ市)は13日、淡路島南端の福良港で新造船「咸臨丸」の就航式を開催した。当日は就航式と、淡路島の春の観光シーズンの到来を告げる「淡路島びらき うずしおまつり・桜鯛まつり」も同時開催された。

ジョイポート南淡路は、これまでの2隻、旧「咸臨丸」、「日本丸」に加えて、3隻体制で運航していく。新「咸臨丸」は本瓦造船(広島県福山市)で建造。大きさは390総トン、全長59.34m、全幅10.0m、定員500人、主機1808馬力×1基。外観は旧「咸臨丸」とほぼ同じだが、性能や仕様を向上させた。静粛性が高い点が大きな特長だ。船内設計ではユニバーサルデザインを採用。新設した貴賓室はグループの個室として利用可能。客室はバリアフリー化を施し、車イスで室内に入ることができ、窓の大きさを床近くまでとることで車イスに座ったまま外の景色が見られるようにした。デッキ上のベンチも高さを変えて設置して船からの見やすさを確保。授乳室、キッズルームも設けた。多目的トイレは交通エコロジー・モビリティ財団の助成。船内にはデジタルアトラクションを設置した。デジタル水族館としてタッチパネルで魚を紹介したり、モニターで船や周辺観光を説明。壁と床をつなげた90度スクリーンに、淡路島をドローンで撮影した迫力ある映像を見ることができるようにした。

今後は、福良港発着のうずしおクルーズのほか、旧「咸臨丸」で、淡路島北部の「淡路交流の翼港」を拠点に、3月20日~5月30日に明石海峡大橋クルーズを行う。淡路花博20周年として開催される「花みどりフェア」に合わせて実施する。7月からは、同島北端の岩屋港を母港に明石海峡大橋をくぐり、キャラクター施設「ハローキティスマイル」を海から見られるコースを開設する計画だ。キテイちゃんを海から見て楽しんでもらう。今年は「咸臨丸」が北海道の木古内町サラキ岬沖で沈没してから150年。「咸臨丸Reborn」と銘打った企画も考えているという。

写真左=就航した新「咸臨丸」
写真中央=車イスの乗客も見られるように客室を広くとり、窓も大きくとった
写真右=船内のデジタルアトラクション。直角に曲がったスクリーンに映像を投影。立体感を体験

鳴門海峡うずしおクルーズに新「咸臨丸」が就航
鳴門海峡うずしおクルーズに新「咸臨丸」が就航
鳴門海峡うずしおクルーズに新「咸臨丸」が就航
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