News

業績好調のカーニバル、財務目標を18カ月前倒しで達成

2025.06.25
業界

カーニバル・コーポーションは24日、2025年第2四半期(3月〜5月)の決算報告で、2026年度の財務改善目標を18カ月前倒しで達成したことを明らかにした。

 

第2四半期の売上高は63億2800万ドル(前年同期比9.5%増)、純利益5億6500万ドル(1株当たり0.42ドル)と好業績だった。調整後純利益は4億7000万ドル(1株当たり0.35ドル)で、3月時点の予想を1億8500万ドル上回った。

 

調整後EBITDA(金利・税金・償却前利益)は前年同期比26%増の15億ドル。下段ベッド1泊当たりの調整後EBITDAは、約20年間で最高水準だった。2023年に比較して52%増加し、高い客室稼働率と収益性を維持している。

 

第2四半期の客室稼働率は前年同期並みの104%で、乗客数は340万人。

 

2025年下期の予約は過去2番目の乗船率で、価格は過去最高水準(定為替ベース)で推移している。

 

上半期(2024年12月〜2025年5月)の売上高は121億3900万ドル(同8.5%増)、純利益4億8600万ドルを計上し、前年同期の純損失1億2300万ドルから浮上した。同期の客室稼働率は104%(前年同期103%)、乗客数は650万人(同630万人)だった。

 

カーニバルによると、投資効率を表す直近12カ月の調整後投資利益率(ROIC)は12.5%以上となり、戦略目標をクリアした。同社は2023年から約3カ年計画で「SEA チャレンジ」プログラムに取り組んでいる。1泊1人当たりの調整後EBITDAを52%増とするほか、ROICの12.5%以上の引き上げ、同1人当たりのCO2排出量(排出強度)を2019年比で20%削減するという目標を設定しているが、同社は第2四半期までにこれら全ての計画を達成した。

 

通期予想について同社は、ネット収益(1泊1人当たりの実質収益)が前年比約5%増、調整後純利益は40%以上の増加(3月時点予想より2億ドル上振れ)、調整後EBITDAは前年比10%以上増の69億ドルを見込んでいる。

 

写真:カーニバル・ジュビリー 提供:カーニバル・コーポレーション

 

業績好調のカーニバル、財務目標を18カ月前倒しで達成
TOPへ戻る
シェアアイコン