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プリンセス、2027年はサファイアとダイヤの2隻体制、総客数20万人以上に
プリンセス・クルーズは2027年、「ダイヤモンド・プリンセス」(11万5906トン)と「サファイア・プリンセス」(11万5875トン)の2隻体制で日本発着クルーズを行うと発表した。8月7日、都内で「プリンセス・クルーズ2027年日本発着クルーズキックオフ・イベント」を開催し、発表した。
配船は2027年3月6日(土)~2027年11月13日(土)の期間で、2隻で全41出発日を設定。ダイヤモンド・プリンセスは横浜発着で、サファイア・プリンセスは東京発着でクルーズを実施する。韓国と台湾を含む計3カ国、35都市を訪れる。先行販売は 2025年8月26日(火)、一般販売は2025年8月29日(金)より開始する。「ダブル就航記念割」スーパー早割」「早割」「3~4人目特別料金」などの割引プランを設定する。コース詳細と料金は後日発表。
このキックオフ・イベントには2024年にプリンセス・クルーズの社長に就任したガス・アントーチャ氏が来日し、冒頭で「2027年シーズンは姉妹船2隻の運航により、20万人以上の乗客を迎え入れる。これはコースの拡充だけでなく、まさに日本への帰郷ともいえる特別なシーズンになる」とあいさつした。
2隻はともに三菱重工長崎造船所で建造された姉妹船。ダイヤモンド・プリンセスでは「泉の湯」がある部分に、サファイア・プリンセスではキッズ・エリアがある。サファイア・プリンセスでは、週末発の「気軽にショートクルーズ!8日間 A・B・C」を3出発日設定しており、現役世代やファミリー層の人気も集めそうだ。
キックオフ・イベントでは、カーニバル・ジャパンの堀川悟社長も登壇。「サファイア・プリンセスを日本に配船することで、これまで以上に寄港地における経済振興にも貢献していきたい」と抱負を語った。またコロナ禍で途絶えていた認定NPO法人カタリバへの支援も再開、500万円を寄付することも明らかにした。「若い世代を支援すること、こうした社会貢献もプリンセス・クルーズの使命」と語った。
2027年シーズンについて解説したカーニバル・ジャパンのセールス・ディレクターの船木健氏は「例えばサファイア・プリンセスでは週末発着7泊8日クルーズで2名1室料金10万3000円~、1泊あたり1万4700円とマーケット拡大につなげる料金設定をしている。さらに2026年1月30日までに予約すれば3~4人目が無料となる割引も、対象を海側バルコニー以上と拡充した。早めの予約を促したい」と述べた。
イベントには国土交通省の安部賢港湾局長も登壇。「プリンセスは日本におけるトップランナー。クルーズはまだ知られてない観光地へ人を送る重要なパートナーであると考えている」と語った。
さらに一般社団法人日本旅行業協会の高橋広行会長は「プリンセス・クルーズがコロナ禍を経て運航再開したときに手を取り合って喜んだ思い出がある。われわれはプリンセス・クルーズの日本での運航拡大を、販売面で支えなければいけない。そのためには寄港地におけるオプショナルツアーのありかた、高付加価値化を目指したい。価格志向だけでなく、品質重視のツアーの充実の必要性を感じており、まだ知られてない観光地やコンテンツ、プリンセスならではのツアーを設定することが地域活性化にもつながると考えている」と述べた。
写真は左から国土交通省の安部港湾局長、カーニバル・ジャパンの堀川社長、プリンセス・クルーズのアントーチャ社長、ダイヤモンド・プリンセスなどに新たなダイニングを展開するシェフの大桑誠氏、一般社団法人日本旅行業協会の高橋会長。
