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「クリスタル・シンフォニー」、客室やパブリックスペースを改装
クリスタルは7日、「クリスタル・シンフォニー」(5万1044トン)が11月にドック入りし、2種類のスイート客室と主要なパブリックスペースを改装すると発表した。工期は3週間。
客室については「アクアマリン・スイート」と「サファイア・クラシック・スイート」を全面的にデザインし直す。既存の間取りや、バスタブとシャワーを別々に備えたバスルームは変更せず、2023年の大規模改装で導入したデザインスタイルに合わせて新しい家具を設置。さらに新しいカーペットや壁紙で雰囲気を一新する。
「アトリウム」と「クリスタル・コーブ」は、ミラノを拠点とする建築・インテリアデザイン事務所、スタジオ・イブセンの監修で、船の中心部となる集いの場をよりモダンで流れるようなレイアウトに刷新し、席を増設する。
アトリウムの噴水は撤去し、デ・カステッリ製の大きなモザイク壁画を設置する。ピアノは移動し、新しいシャンデリアも設置。受付スペースは、高級感ある大理石のトップとバックライトパネル付きの新しいデスクに変更する。
周辺の壁や柱には新しい壁紙を採用するほか、デッキ5の天井ルーバーと照明を交換。「クリスタル・コーブ・バー」には新しいカウンターやバックバーの飾り棚、ボトル棚を設ける。
デッキ5・6の階段ロビーは、スタジオ・イブセン監修で天井構造、照明、壁のディテール、エレベーター入り口周辺の真鍮仕上げを更新し、統一感と優雅さを演出する。
「スターライト・クラブ」は、ダンスフロアの微調整と新しい天井センターピースの導入により、活気を保ちながらも新鮮な印象に模様替えする。「ビストロ」は木製フローリングを新調し、外観と快適性を向上させる。デッキ5の乗客用化粧室は、新しい床材、壁材、カウンタートップで美観を刷新する。
ハードの技術的なアップグレードも図る。フィンスタビライザーは油圧システムの全面改修するほか、冷凍・冷蔵設備に使われる蒸発装置(エバポレーター)2基の更新、バイオディーゼルに対応した新しい燃料・油精製機の設置、数百メートルに及ぶ淡水配管の交換、厨房、冷蔵室、貯蔵エリア、コンプレッサーの全面改装、発電機補機の整備、燃料タンクを含む船体各所の鋼板交換を行う。
同船は11月26日〜12月11日の「ウェルネス・リトリート・ボヤージ」(リスボン発/テマ着)で復帰する予定。このクルーズでは新作ショーも初披露する。
レンダリング提供:クリスタル
