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カーニバルが過去最高益、通期見通しを上方修正
カーニバル・コーポレーションの2025年度第3四半期(2025年6月〜8月)の売上高は81億5300万ドル(前年同期比3.3%増)、純利益は18億5200万ドル(同6.7増)だった。売上高は10四半期連続で記録を更新。一時的な費用や利益を除いた調整後純利益は20億ドル、調整後EBITDA(金利、税金、償却前利益)は30億ドルでいずれも過去最高だった。
25日の決算報告によると、資本効率の指標となる調整後ROIC(投下資本利益率)は13%で、20年ぶりの高水準に達した。同社は2025年度通期の調整後純利益について、好調な予約数と高価格などを背景に、今年6月時点の予想を2億3500万ドル上回る前年比55%増を見込んでいる。調整後EBITDAも6月時点から上方修正し、前年比15%増加の70億5000万ドルを予想している。
第3四半期の純利益は前年同期比1億1600万ドルで、過去最高だった2019年同期の利益を超えた。調整後純利益も6月時点の予想を1億8200万ドル上振れ。2019年の記録を10%近く上回った。顧客預り金は71億ドルで、前年同期末の記録を更新した。
この結果、第3四半期までの累計(2024年12月〜2025年8月)は売上高202億9200万ドル(前年同期比6.3%増)に対して、純利益は23億3800万ドル(同44.9%増)と大幅な増益となった。
第3四半期の予約件数も過去最高を達成。同社によると、旺盛な需要と堅調な価格が続き、2026年分の予約は昨年の同時期に記録した過去最高と同水準にあり、既に約半分が埋まっているという。北米とヨーロッパともに過去最高水準の価格で販売できており、2027年分も順調な滑り出しを見せている。
第3四半期の乗客数は380万人(乗船率112%)、3期累計は1030万人(同107%)で、前年同期とほぼ同水準だった。
カーニバル・コーポレーションの決算には傘下のカーニバル・クルーズ、プリンセス・クルーズ、アイーダ・クルーズ、ホーランド・アメリカ・ライン、コスタ・クルーズ、キュナード・ライン、P&Oクルーズ、シーボーン・クルーズ・ラインの8ブランドの業績が含まれている。
写真提供:カーニバル・コーポレーション
