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ノルウェージャン、再開に向けて独自対策を発表

2020.06.03
業界

ノルウェージャン・クルーズ・ラインは新型コロナ感染予防に対応し、クルーズ中の新たな安全衛生対策を打ち出した。運航再開に向けて独自のプロトコルを作成し発表したのは、欧米の大手メジャー船社ではNCLが初めて。同じグループのリージェント・セブンシーズ・クルーズ、オーシャニア・クルーズも準用する。

船内換気については、医療グレードの空気清浄フィルターに全て交換する。乗船前の健康診断は全乗客が対象で、リスクがあると判断された場合は追加検査を求める。乗組員とともに、乗船中は常にタッチレスの体温チェックや継続的なモニタリングで健康を管理する。

乗客の体温チェックは乗船前、寄港地から帰船時、ダイニングでの食事前、パブリックスペースでのイベント開催前などに行う。乗組員に対してはこれまでも実施してきた感染症のスクリーニングを強化する一方、最先端のCOVID-19検査が船内で受けられるよう準備を進める。医療チームを増員するほか、必要に応じ隔離された部屋も用意する。酸素機器を増やすなど医療設備の充実を図る。さらに、船内の全ての安全衛生、感染防止対策を担当する責任者を新たに乗り組ませることになった。

米国疾病対策センター(CDC)と連携して開発した独自のプロトコルに沿って、船内の洗浄と消毒も徹底する。静電スプレー技術の導入も含め、全客室とパブリックスペースの清掃、消毒の頻度を増やす。殺菌には次亜塩素酸を使用する。

通路、階段、エレベーター、シアター、ラウンジなど人が多く触れたり行き来したりする場所については24時間、365日、洗浄・清掃、消毒を行う。船内には至るところに手指消毒器を設置。可能であれば、客船ターミナルでも乗下船時に霧吹きによる消毒を行うとしている。

ビュッフェやドリンク・ステーションにはスタッフを配置し、乗客一人ひとりにサービスする。

ソーシャル・ディスタンスの確保については乗船客数を減らすとともに、船内イベントやアクティビティの参加人数も制限。また、チェックイン時の混雑を避けるためにオンラインチェックインや時差乗船などを実施する。

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