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MSCなど大手船社、イタリア寄港中止の動き

2020.03.12
外国客船

イタリアでの新型コロナウイルスの感染拡大を受け、大手船社ではイタリアへの寄港を中止する動きが出ている。

MSCクルーズでは、中東とイタリアに寄港する「MSCベリッシマ」(17万1598トン)と「MSCリリカ」(6万5591トン)の3月14日発以降のクルーズを中止した。これに伴い、2隻のロングクルーズ「グランド・ボヤージ」も中止した。イタリア寄港を予定していた「MSCグランディオーサ」(18万1541トン)も航程を変更、「MSCオペラ」(6万5591トン)のクルーズも4月21日まで中止した。対象コースの乗客には100パーセントのフューチャー・クルーズ・クレジットを提供。2021年12月31日までに出発するコースで利用できることとした。

オーシャニアクルーズは「リビエラ」(6万6172トン)と「シレーナ」(3万277トン)の5月初旬発までのイタリア寄港を中止し、航程を変更。イタリアに本社があるコスタクルーズは4月3日までイタリアに寄港するコースをすべて変更、乗客の下船のためのみ寄港することとした。

イタリア政府は全土で店舗の閉鎖を要請しており、主要発着地であるベニスでも美術館や博物館が休館するなど、通常の観光はできない状態。政府は移動の制限も要請しており、クルーズ客船はイタリアの港で乗下船ができない。

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