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MSCクルーズ、20万トンLNG燃料船2隻を発注

2020.01.21
外国客船

20日、MSCクルーズとアトランティーク造船はフランス首相官邸マティニョン館にて、「ワールド・クラス」(20万5000トン、最大乗客定員6,761人)2隻の建造契約を正式に締結した。式典にはフランスのエドゥアール・フィリップ首相、MSCグループ創設者のピエール・フランチェスコ・バーゴ会長、アトランティーク造船のローラン・キャスティング・ゼネラルマネージャーが出席した。

すでに契約済みのワールド・クラス第1船「MSCヨーロッパ」は2022年に就航予定のLNG燃料船で、ヨーロッパで建造される客船として史上最大となる。2024年には第2船が就航予定で、今回契約した2隻は第3船(2025年就航)と第4船(2027年就航)。LNG燃料船は従来の重油を使う船に比べて、硫黄酸化物排出を99パーセント、窒素酸化物排出を85パーセント、二酸化炭素排出を20パーセント削減できる。

このほか、両社は今後10年間にわたり長期的パートナーシップをさらに拡大する二つの覚書を締結した。一つはMSCクルーズ向けLNG燃料船の新クラスの開発で、合計4隻の開発と建造に40億ユーロの資本投資と3000万ドルの追加投資を行う。もう一つは両社が提携して風力発電などを使ったさらに革新的なプロトタイプ船のコンセプトを開発する。

今回調印された三つの契約による投資額は合計65億ユーロを超える。

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