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MSCシーショア、コインセレモニー開催、詳細発表

2019.09.20
外国船社

イタリアのフィンカンティエリ造船は2021年6月就航予定の「MSCシーショア」(16万9400トン)のコインセレモニーを開催し、船体デザインと船内施設の詳細を発表した。

MSCシーショアはMSCクルーズの船隊の中で全長339メートルと最も長い船となる。パブリックエリアの拡大、客室の増室に伴い、一人当たりの屋外エリア面積が船隊の中で最も広くなる。

同船は「シーサイドEVOクラス」の第1船となり、環境に配慮した最新技術が採用される。コインセレモニーでは記念コインが船のキール(竜骨)に溶接され、安全な航海を祈祷する伝統的な式典が行われた。

MSCシーショアには最新のSCR脱硝装置が導入され、窒素酸化物の排出量が最大9割削減可能になる。最新の高度廃水処理システム(AWT)も導入、ろ過フィルターを利用して廃水を水道水とほぼ同質の水質に戻すことが可能となる。

MSCシーショアは停泊中に寄港地での送電網を活用した充電が可能で、寄港地での排気削減につなげる。その他にも硫黄酸化物排出 98パーセント削減可能な排気ガス浄化装置(EGCS)、高性能の廃棄物管理システム、米国沿岸警備隊認証のバラスト水処理システム、最新の排油防止システム、さらに排熱回収システムやLED 照明などの省エネ技術を採用し、環境への影響を最小限に抑える。こうした装置はMSCシーショアをはじめとする他船にも導入される。

MSCシーショアはパノラマエレベーター、ガラス張りのウォークサイドなど、海を間近に感じられるエリアを多く有す。最新船の「MSCシーサイド」と「MSCシービュー」から船内の約4割が一新される。これら最新船2隻から全長は16メートル拡張し、面積は1万平方メートル拡大。MSCヨットクラブエリアやアフトラウンジエリアも拡大する。船の中央部と船頭部にミーティングポイントを設置するなど、乗客の行き来がしやすいよう設計した。

客室は200室追加し、ヨットクラブを含むスイートルームを増室。テラス付きスイートが28室、プライベートジャクジーバス付きスイートが2室、さらにヨットクラブデラックスグランド・スイート41室、ジャクジー付きオーナーズスイート2室が新しいカテゴリーとして加わる。6人から10人まで利用可のコネクティングルームが新たに加わり、ファミリー向けの客室や、身体が不自由な乗客向けの客室も設置。

船内では新しいレストランが 2カ所誕生、アウレア・エクスペリエンスの乗客専用レストランが新たに加わる。5つの有料レストランでは、ウォーターフロント・ボードウォークにテラス席がエリアが加わり、海を見ながら食事ができる。

2層建てのショーラウンジに加えてカジノも拡大、20のバーが設けられる。船尾のプールのデザインが一新され、インドアプールも拡大。ウォーターパークも設けられる。年齢別の子供向けエリアは、幼児向けと小児向けゾーンが分けられる。

MSCシーショアでは業界で世界初となるバーチャルクルーズアシスタント「ZOE (ゾーエ)」 が各客室に設置され、同社のアプリ「MSCフォー・ミー」も利用できる。

MSCクルーズCEOのピエルフランチェスコ・ヴァーゴ氏は「MSCシーショアは最新鋭のエコテクノロジーを採用し、環境への影響を減らし、最小限に抑えるための長年の取り組みを象徴する船となる」と述べた。

フィンカンティエリCEOのジュゼッペ・ボーノ氏は「MSCシーショアはイタリアで造船された最大級の船であり、進化を象徴するプロジェクトだ。MSCシーショアは、最新船MSCシーサイドをさらに超える船となるだろう。MSCシーショアは構造上、管理の側面で大きな課題があったが、課題があったからこそ造船所スタッフ、地元の方々が大きく貢献をしてくれた。コインセレモニーはMSCクルーズとの実りあるパートナーシップを象徴するものだ」とコメントした。

写真左:船尾のプール(イメージ)
写真右:ショーラウンジ(イメージ)

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