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CCLが吸収、P&Oオーストラリア消滅

2024.06.05
業界

カーニバル・クルーズ・ライン(CCL)は、2025年3月にP&Oクルーズ・オーストラリアを吸収する。カーニバル・コーポレーションが3日発表したもので、この再編によりP&Oクルーズ・オーストラリアは消滅し、CCLが豪州マーケットの拡大、強化に乗り出す。

 

カーニバル・コーポレーションは、傘下ブランドの中で最も収益性の高いCCLの船隊拡充を目指しており、今回の統合も一連の取り組みの一つ。2021年以降、コスタ・クルーズから移籍した3隻をはじめ、CCLには8隻が加わることになる。さらに同社は2027年、2028年納期で、18万トン超級の新造船2隻(エクセル・クラス)を発注している。

 

カーニバル・コーポレーションのジョシュ・ワインスタイン最高経営責任者(CEO)は、「コスタ・クルーズからの3隻の移籍を含め、2019年以降CCLのキャパシティを約25%増やしたが、需要は依然として信じられないほど強い。このため、ブランド全体を世界で最も人気のあるクルーズラインに吸収することで、当社の規模をさらに有意義な方法で活用する」と述べた。

 

同CEOは「2019年、CCLは当社の総乗船定員の29%を占めていたが、来年初めにこの再編が完了すれば、当社で最も収益性の高いブランドであるCCLが、総乗船定員の約35%を占めることになる。2019年から2028年にかけての当社全体の年平均成長率(CAGR)は2%未満と予測されているが、その大半はCCLが占め、この期間で約50%の成長が見込まれる」と説明している。

 

カーニバル・コーポレーションはブランド再編で業務の効率化を図り、南太平洋の業績アップに取り組む方針。「南太平洋の人口は少なく、運航コストや規制コストが著しく高いという現実を踏まえ」ながら、カーニバル・コーポレーションは引き続きオーストラリアにコミット。「市場の約60%を占めるこの地域最大のクルーズオペレーターであり続ける」としている。

 

P&Oクルーズ・オーストラリアの消滅に伴い「パシフィック・エンカウンター」(10万8977トン)と「パシフィック・アドベンチャー」(10万8865トン)の2隻をCCLに編入、「パシフィック・エクスプローラー」(7万7441トン)は2025年2月に船隊から退く。

 

来年の統合完了後、CCLはエンカウンターとアドベンチャーに加え、シドニーを拠点とする「カーニバル・スプレンダー」(11万3573トン)とブリスベンから季節運航する「カーニバル・ルミノーサ」(9万2720トン)を含む4隻の客船が南太平洋マーケットに就航する。

 

写真提供:CCL

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