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カーニバル、次世代航海規格の実証試験完了、デジタル化を加速

2026.04.27
業界

カーニバル・コーポレーション&plcはこのほど、同社の海事訓練センター「CSMART(Center for Simulator Maritime Training)」を通じて、国際水路機関(IHO: International Hydrographic Organization)や業界パートナーと協力し、S-100航海データを評価する一連のブリッジ・シミュレーター試験を完了したと発表した。

 

S-100は、IHOが開発した新しいデジタルフレームワーク。複雑な港湾環境下で精密かつ効率的な航法を実現するため、より豊富なリアルタイムの海事データを提供することを目指している。

 

今回の試験には港湾関係者、水先人(パイロット)、船長・航海士など運航担当者、陸上の海務管理者、海事テクノロジー企業をはじめ、英国、オランダ、オーストラリア、ニュージーランドの水路測量当局が参加した。

 

S-100は電子海図、港湾データ、水位・潮汐・海流などのリアルタイムの海洋状況を含む複数の重要な海事情報を統合し、船舶の電子海図表示情報システム(ECDIS: Electronic Chart Display and Information System)上に表示する。

 

船員がリアルタイムで変化する周囲の状況を一画面で把握できることで、より的確な意思決定、狭水道や港湾内での安全性の向上、効率的な操船が期待されている。試験ではロッテルダム、サウサンプトン、メルボルン、ネイピアの4港の航海シナリオを再現した。

 

シミュレーションに参加したプリンセス・クルーズのパオロ・ラヴェラ船長は「S-100が与えてくれるのは自信。安全な水域と危険箇所の視覚的表現により、どこを航行できるかがより明確になり、狭水域での計画、実行、意思決定が向上する」とコメント。同アンドレア・スピナルディ船長は「S-100は航海の未来だ。水深や潮流の正確なライブ情報を得ることで、より確信を持った意思決定が可能になる」と、その実効性を高く評価した。

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