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TUIクルーズは5日、「マイン・シフ・リラックス」（16万1000トン）がバルセロナ港でバイオLNG燃料を給油したと発表した。TUIのフリートとしては初めてで、また同港でも初の試み。先月26日にシップ・ツー・シップで行われた。

同船は「インツイーション・クラス」と呼ばれる最新シリーズ船の第1船で、今年3月に就航した新造船。この日、シェルがチャーターするクヌッツェン・スケール・ガスの燃料運搬船「ハウゲスンド・クヌッツェン」が、1875立方メートルのバイオLNG燃料を補給した。

燃料はバルセロナ港にあるエナガスの再ガス化施設から供給されたもので、バイオ燃料などの持続可能性を保証するISCC EU（International Sustainability and Carbon Certification–EU）の認証に基づいて生産された。TUIは、地域の持続可能なバリューチェーンを実現した事例と評価している。

バイオLNG（液化バイオメタン）は100%再生可能な燃料。有機廃棄物から生成されるため、原材料によっては温室効果ガスの排出を70〜100%削減できる。バイオLNGは化学的に従来のLNGと同一であるため、マイン・シフ・リラックスに搭載しているデュアル・フューエル・エンジンで、技術的な変更を加えることなく使用できる。

TUIクルーズは、マイン・シフ・クラスの全ての新造船にデュアル・フューエル・エンジンを搭載している。昨年就航した「マイン・シフ7」（11万1500トン）は、将来のグリーン・メタノールの使用にも対応している。

写真提供:TUIクルーズ