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セレブリティ、新造リバー客船の全容明らかに

2025.09.04
外国船社

セレブリティ・クルーズは3日、2027年にスタートする欧州のリバークルーズに投入する2隻の新造船「セレブリティ・コンパス」と「セレブリティ・シーカー」の詳細を明らかにした。優先予約の開始を受けて発表したもので、画期的なオープンデッキと広々とした客室などが特徴。

 

新造船はセレブティ・クルーズの外航客船「エッジ・シリーズ」の革新的な空間設計と、欧州の歴史、景観、食文化などを融合したもので、特許出願中の業界最先端のデザインを採用する。2隻はライン川とドナウ川に就航する。

 

オープンデッキは「他のどのリバー客船よりも広く、遮るもののない360度の眺望を提供」(同社)。最後部の屋外デッキにはプールの縁と水面、景観が一体化して見えるインフィニティエッジ・プランジプールも配置する。

 

世界初の片持ち式ダイニングスペース「マジック・エッジ」では、水面上の中空に浮かんでいるかのような感覚で食事が楽しめる。ここでは、地域に根差した料理を味わえるほか、日除けやリラックスできる調度類、トップデッキのバー&グリルなども充実し、一年を通じて快適に過ごせる設計を施す。

 

客室は使いやすく配置した収納スペース、最適化されたレイアウトを採用。全室にキングサイズベッド、広いバルコニーを備えている。カテゴリーは5種類。「単なる宿泊場所ではなく生活空間として設計し、リバー客船として最多の室内アメニティを備える」としている。

 

全ての乗客は無料のミニバー、アメニティ、高品質のリネンやバスローブなどを利用できる。スイートの利用者には、専用「バトラーチャット」による執事サービス、専用レストランでの食事、ルームサービスやハッピーアワー、航海中1回の無料ランドリー、寄港地観光の優先予約などの特典を用意する。

 

セレブリティ独自の「インフィニット・ベランダ」も導入。ボタン操作一つで窓を床まで下げて、屋外の風景をシームレスに取り込める新機軸。世界初の「スカイライト・インフィニット・バルコニー・スイート」はリビングエリアと天窓を備え、自然光がふんだんに差し込む。

 

船内には8つのレストランとバーをオープン。「マティーニバー」、「サンセットバー」、「カフェ・アルバチオ」などセレブリティ・クルーズで馴染みの施設も登場し、「リバー客船最多の選択肢」となる予定。

 

寄港地に合わせて用意する料理は、現地の焼き立てパンから地域色豊かなディナーまで、食を通じて没入感を体験できる。リバー客船唯一となる、好きな時間にいつでも自由に食事を楽しめる終日ダイニングも取り入れる。

 

新造船2隻はライン川とドナウ川で7泊クルーズを33本運航する予定。オーバーナイト停泊や1日複数寄港が含まれ、現地ではワインテイスティング、温泉体験、サイクリング、夜景見物などを企画している。

 

写真提供:セレブリティ・クルーズ

セレブリティ、新造リバー客船の全容明らかに
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