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着実な進展を続けるアイーダの脱炭素戦略

2025.09.10
業界

アイーダ・クルーズの脱炭素戦略が順調に進んでいる。同社は今年前半、「アイーダ・ノヴァ」(18万3900トン)に3300トン以上のバイオLNG燃料を供給。2023年は65回だったアイーダ運航船の陸上電力使用について、今年は8月末までに250回を超えている。

 

アイーダは長年にわたり環境対策への投資を積極的に進め、海洋エネルギー転換の分野でパイオニア的な役割を果たしている。技術革新と代替燃料の導入により、同社は現実的なソリューションを提示。2030年および2031/2032年冬期の就航を予定している2隻の新造船に対しては、革新的技術の導入を計画している。

 

同社はバイオLNG燃料をハンブルグ、キール、ゼーブルッヘで調達。このバイオLNGは欧州内の農業由来のバイオガス施設から供給され、ベルギーの液化施設で船舶向けの燃料として利用可能な状態に仕上げられた。

 

バイオ燃料は供給量が限られているため、パリ協定やEU、IMO(国際海事機関)の気候目標達成に向けての効果は限定的。このため、同社は再生可能エネルギーから製造するEフューエル(合成燃料)を将来的に活用できないか、産学連携で研究を進めている。

 

写真提供:アイーダ

着実な進展を続けるアイーダの脱炭素戦略
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