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ル・アーブル港、クルーズ船向け陸電システムの運用開始

2025.10.31

フランスのハロパ・ポート(HAROPA PORT)は30日、ル・アーブル港でクルーズ船向け陸上電力供給システムの運用を開始した。ポワント・ド・フロリード・クルーズターミナルに停泊中のMSCクルーズの「MSCポエジア」(92627トン)に、初めて電源接続したもの。

 

電力供給はターミナルのピエール・カレ岸壁で行われ、2025年に導入した2台の CMS(ケーブル管理システム)車両のうち1台を使用。停泊中のポエジアは、ディーゼル発電機を停止した。

 

ハロパ・ポートはル・アーブル港、ルーアン港、パリ港を統合した共同事業体。ル・アーブル港のクルーズ船向け陸電システムの導入は、ハロパが電力関連事業者のヴァンシ・エナジーズ(VINCI Énergies)/アクテミウム(Actemium)、電力送配会社のエネディス(ENEDIS)などと協力して進めている。

 

ハロパは既に地下高圧ケーブル(2万ボルト、全長3キロメートル)、電力変換・配電設備を収容する建屋(1200平方メートル)、ケーブル車両2台の導入など主要プロジェクトを完了。ル・アーブル港のロジェ・ムニエ岸壁とジョアンヌ・クーヴェール岸壁にも、2026年までに陸電システムを拡張する予定。ポワント・ド・フロリードの全岸壁(3つの岸壁)を電化するこのプロジェクトの総予算は3200万ユーロ。

 

写真提供: ハロパ・ポート

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