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東京港晴海客船ターミナル本格開業、完成記念式典を開催
東京都港湾局は1日、晴海客船ターミナルの完成記念式典を開催した。このほど車両待機場の整備が完了し、本格開業したもの。この日は「コーラル・ジオグラファー」(コーラル・エクスペディション、5,516トン)が入港した。
式典で小池百合子・東京都知事がビデオメッセージであいさつし、「長きにわたりクルーズ客船をお迎えしてきた晴海客船ターミナルが本日、本格開業した。東京国際クルーズターミナルとともに再び世界中からさまざまなクルーズ客船をお迎えして賑わいを生み出してくれると期待している。地域に親しまれ、東京そして日本の観光を支える存在となりますようともにがんばってまいりましょう」と述べた。
東京都港湾振興協会の水島健二会長は「船舶の大型化に伴い、受け入れ拠点は東京国際クルーズターミナルに移ったが、再び晴海に客船をお迎えする施設ができたことは大きな喜びだ。シドニーやマイアミ、ハンブルクなど世界的に見ても客船ターミナルが街に賑わいをもたらしている。客船を迎える一方で、都民の旅立ちの場となる海の玄関口としての役割と、地域に親しまれ発展していくことを願う」とあいさつした。
コーラル・ジオグラファーのマーク・ニール船長は「日本の卓越性、革新性、おもてなしを体現するターミナルの最初の船になれたことを光栄に思う。われわれの船は探検と交流を目的にしており、大変意義深い寄港となった。これからも東京に何度も寄港し、交流できるよう願う」と述べた。
晴海の本格開業により、東京港の客船受け入れは2カ所となった。晴海では2026年にすでに50回以上の入港予約が入っており、2024年実績(東京国際クルーズターミナル単独で72回)を上回る勢いだ。同日、東京国際クルーズターミナルには「ノルウェージャン・スピリット」(7万5904トン)が入港し、早速2隻同時入港となった。
写真1点目:晴海客船ターミナル外観
写真2点目:完成式典の様子


