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MSCクルーズ、ワールドクラスの新造船2隻を発注
MSCクルーズは12日、アトランティック造船所に「ワールド・クラス」シリーズ(21万5000トン型)の第7船と8船を発注したことを明らかにした。納期は2030年と2031年。発注総額は35億ユーロ。今年5月に発注した第5〜6船と合わせた4隻分の総額は約70億ユーロとなり、「現在フランスにおけるMSCクルーズの直接投資総額は105億ユーロ」(同社)としている。
今回の発表は「MSCワールド・アジア」(21万5863トン)の進水と「MSCワールド・アトランティック」(同)のコインセレモニーを祝うイベントの中で行われた。MSCクルーズのピエルフランチェスコ・ヴァーゴ会長は、「ワールドクラス船は未来のクルーズの新基準を示す象徴であり、LNG燃料や将来の再生可能燃料への対応など、環境面にも配慮した最もエネルギー効率の高い船の一つ」と述べた。
アトランティックのローラン・カスタン総支配人は、「2025年に4隻も新造船を受注できたのは異例で、ワールドクラス・シリーズは、当社の技術力とMSCのビジョンの結晶」と語った。
ワールド・アジアの納期は2026年11月。同12月から7泊の西地中海クルーズに就航。ワールド・アトランティックは2027年引き渡し。ポートカナベラル発着のカリブ海クルーズで運航する。同船の命名者はMSCクルーズ北米プレジデントのリン・トレント氏と、アトランティックのスマート・ヤード・インプルーブメント部門マネージャーのアニエス・サホレス氏。
MSCのワールドクラスは、「MSCワールド・ヨーロッパ」(21万5863トン、2022就航)、「MSCワールド・アメリカ」(同、2025年)、「MSCワールド・アジア」、「MSCワールド・アトランティック」、さらに第5〜8船(船名未定)まで建造が続くことになる。
写真提供:MSCクルーズ

