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アドラの2隻、日本寄港クルーズを中止
2025.12.01
外国船社
中国のアドラ・クルーズは2026年第1四半期の日本寄港クルーズを中止する。11月28日、運航する2隻の航路変更を発表したもので、韓国と東南アジア各地を訪れる旅程に組み替えた。
同社は当初、「アドラ・マジック・シティ」(13万6201トン)と「アドラ・メディテラニア」(8万5619トン)を上海拠点で運航、博多、佐世保、長崎などに寄港する予定だった。
新たなスケジュールによると、マジック・シティは上海発着の4〜5泊クルーズで、韓国の済州島、仁川、釜山へ、メディテラニアンは広州発着の4〜5泊クルーズで、ダナン、ハロン湾、ニャチャンなどベトナム各地を訪問。フィリピン、マレーシア、ブルネイに寄港する6泊以上のクルーズも実施する。
高市早苗首相のいわゆる台湾有事を巡る国会答弁をめぐり、中国政府は11月14日に日本への渡航自粛を呼びかけており、今回の日本寄港中止はこうした動きに呼応したものと見られる。来年4月以降の旅程は不明。
同社は現在、中国の国産第2号となる本格クルーズ客船「アドラ・フローラ・シティ」(14万1900トン)を、中国船舶集団有限公司(CSSC)傘下の上海外高橋造船で建造中。竣工は2026年中の見込み。
提供:アドラ・クルーズ

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