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NCLH、増収増益も通期見通しは下方修正

2026.05.07
業界

ノルウェージャン・クルーズライン・ホールディングス(NCLH)はこのほど、2026年第1四半期(1〜3月)決算を発表した。売上高は前年同期比9.6%増の23億3122万1000ドル、純利益は1億466万6000ドルで、前年同期の赤字(4029万5000ドル)から黒字に浮上した。

 

好調な四半期決算の一方で、通期の調整後EPS(1株当たり利益)の見通しについては、地政学的リスク、弱含みの欧州マーケット、燃料費の上昇、予約の出遅れなどから、2025年末時点から下方修正。前回予想の1.85ドル〜1.95ドルのレンジから、今回は1.45ドル〜1.79ドルに見直している。

 

期中の調整後EBITDA(利払い・税金・償却前利益)は5億3,300万ドル(前年同期比18%増)で予想を上回った。調整後純利益は倍以上の1億800万ドルに達した。調整後EPSは0.13ドル増の0.23ドルだった。

 

ジョン・W・チドシー会長兼CEOは「第1四半期は好調な結果を出せた。さらに重要なのは、会社全体の実行力と説明責任を強化するための決断を既に始めていること。組織の簡素化・最適化・効率化を迅速に進め、1億2500万ドルの削減施策を実行した。これらは長期的な構造的取り組みであり、短期的な逆風を相殺し、将来の業績強化につながると確信している」と述べた。

 

通期のネット・イールド(定率通貨ベース)は前年同期比約3〜5%減、調整後EBITDAは約24億8000万〜26億4000万ドル、調整後純利益は約6億7900万〜8億3800万ドルの範囲を見込んでいる。

 

第2四半期については、ネット・イールドが前年同期比約3.6%減、調整後EBITDAが約6億3200万ドル、調整後営業EBITDAマージンは約32.5パーセントと予想。

 

予約状況は、中東情勢に関連した地政学的リスクの高まりを背景に、需要の軟化が続いており、特に夏のヨーロッパについては3ブランド全体に影響が出ている。同社は、当面は厳しい環境が続くとしながらも、マーケティング戦略と配船計画、収益管理の最適化を図ることで、段階的な業績改善を目指すとしている。

 

写真提供:NCLH

NCLH、増収増益も通期見通しは下方修正
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