クルーズニュースNews
WHO、「ホンディウス」のハンタウイルス感染で会見
2026.05.07
業界
世界保健機関(WHO)は5日、探検クルーズ船「ホンディウス」でのハンタウイルス感染事例について記者会見を行った。WHOの感染症対策部門責任者マリア・ヴァン・ケルコフ氏は、「現時点で一般市民へのリスクは低いと考えられる」としつつも、「一部の症例についてはヒトからヒトへの感染の可能性も排除できず、引き続き慎重に調査を進めている」と語った。
同船は4月1日、ウシュアイアを出航し、南極周辺や南大西洋の島々を巡る探検クルーズに就いていた。航路にはサウスジョージア島、セントヘレナ島、アセンション島などが含まれている。
ヴァン・ケルコフ氏は、ハンタウイルスの潜伏期間(通常1〜8週間)を踏まえ、「初発症例は乗船前に感染していた可能性がある」との見方を示した。一方で、寄港地の環境要因による感染の可能性も否定できず、感染源の特定を調査している。
ハンタウイルスは一般に、ネズミなどげっ歯類の尿や糞、唾液との接触を介してヒトに感染するとされる。今回の事例についてWHOは、同室者など密接接触者の間で感染が疑われるケースがあるとし、ヒトからヒトへの感染の可能性についても慎重に調べている。
